進行が早いが抗がん剤が効きやすい『低分化型』『B細胞性』、進行は遅いが抗がん剤が効きにくい『高分化型』『T細胞性』の分類も重要となります。, これらの検査は、もしかしてリンパ腫かもしれないと当たりをつけたり 、薬物治療が効いているのかの判断材料にしたり、薬物治療の副作用がどの程度出ているのか判断したり、余命を予測するために行われます。, 検査を受けることでなんとなく安心するという飼い主様は少なくありませんが、検査を何回受けても猫ちゃんの体調が改善するわけではありません。検査は猫に負担をかけるということも忘れないで下さい。, もちろん症状の緩和処置前に実施する検査、例えば胸水を抜く前に胸水の溜まり具合をみるといった検査は有用です。, 獣医師から「検査をしましょう」と言われた時には、何の為の検査なのか、必要な検査なのか、検査をするデメリットは無いのかを確認されることをお勧めします。 コルディで効果があるかのご判断は1ヶ月~1ヶ月半程度の短期間でできますし、お体への負担もありません。, ご愛猫がリンパ腫を患ってしまったとき、治療を受ける・受けないにかかわらず免疫対策をすることはとても大切です。, 当研究室では免疫力低下時にコルディを投与することで免疫力の回復が早まるか研究を続けております。, どこまで反応してくれるか、改善が見込めるかは分かりませんが、少なくとも食欲がでて元気を取り戻せる可能性は十分あります。, 抗癌剤やステロイド剤、抗生剤などのお薬を使う場合は、肝臓の機能低下も心配です。 うまく使っていけば強力な武器になります。, 通常の化学療法では複数の抗がん剤を同時にもしくはタイミングをずらして投与します。複数の抗がん剤を使う理由は、主に次の2点です。, リンパ腫は抗がん剤が最も効きやすいがん種の一つです。ですから多くの動物病院が薬物療法を勧めてくると思います。, 抗がん剤治療が大成功となれば、寛解※(かんかい)状態にまで持ち込むことができます。, 寛解すれば体調が改善して、病気だったことを忘れさせるくらい元気になることもあります。 抗癌剤の微量被曝-ペットの治療で、家族が病気になるかもしれません, プロトコールをすべて終わらせることに焦点を合わせてしまうと、副作用に気付かなかったり、重篤な副作用が出ているにもかかわらず治療を続けてしまうことで、命を縮めてしまっている子も少なくない印象です。, 『人間みたいに強い副作用はないから』と仰る先生もいらっしゃいますが、ワンちゃん・ネコちゃんは話すことが出来ないので、ちょっとした不調を訴えて来ても気付いてあげられない場合もあります。, また、動物さんは本能で『弱いところは見せない=自然界では食べられてしまう)』という思考があるため、耐えられる症状は隠してしまっていることもあります。, 抗がん剤の副作用は、投与後3~4日に強く現れることが多いため、食欲や動き(起きている時間やお散歩での体力など)に少しでも変化がないかどうか見てあげてください。, 抗がん剤のプロトコールで使用する薬剤や、その他の抗がん剤の種類については、別ページにまとめましたので、こちらをご覧ください。, 寛解(かんかい)とは、検査でがん細胞が見つからなくなった状態です。 発赤や脱毛、丘疹などの出来物などが見られますが、口腔粘膜に生じることもあり、悪化すると潰瘍を呈します。 コルディで免疫対策をすると元気や食欲が回復しQOL(生活の質)が大幅に改善し、長期に寛解状態を続けられる例も少なくありません。, さまざまな治療の「いいとこ取り」に可能性があると思います。 抗がん剤治療だけに全てを掛けるのではなくそれを補完する治療を組み合わせていくことが大切だと思います。, リンパ腫の子にコルディを与え、病状が改善したり病状が悪化せず維持できる例は少なくありません。 様々な考えの動物病院がありますから、飼い主様の考え・希望にあった動物病院をお選びいただいた方が宜しいと思います。, 動物病院での治療と並行してご自宅でも積極的に良い取り組みを行って頂きたいと思います。ご自宅でできる取り組みについては後述いたしますので参考にしていただきたいと思います。, 免疫力は当然のこと、体力、食事、栄養、接し方、環境など、すべてが大事だと考えています。多方向からのアプローチこそがリンパ腫を抑えるカギであり、抗がん剤やステロイドはそのアプローチのひとつにすぎないと考えています。, 弊社がこのように考えるようになったのは、飼い主様や、リンパ腫を多く治療し一定の成果をあげている獣医師からたくさんの話を聞いてきた結果です。そしてコルディの反応性を見てきた結果です。, さまざまな治療の「いいとこ取り」にリンパ腫の長期間抑制の可能性があります。いきなりダメージの強い薬物治療に全てを賭けてしまうのではなく、体力づくり、免疫づくり、生活環境の見直しを同時に行ってみてはいかがでしょうか。, 実際、猫のリンパ腫の寛解状態を長期にわたり維持できている飼い主様はたくさんいらっしゃいます。 リンパ腫の治療では寛解を目指すことが第一の目標となります。, 寛解になると体調が明らかに改善し、猫は以前の元気を取り戻します。 また検査結果を聞く際には、気が動転して説明内容を忘れてしまわないように、メモを取るなどして記録されることをお勧めします。, リンパ腫は、全身にがん細胞が拡がっていくため、一般的に症状を緩和する目的で行う手術以外は一般に外科手術で治療をする事はありません。, 猫のリンパ腫で以前から行われている治療は抗がん剤やステロイドを投与する薬物療法(=化学療法)です。実際のところ薬物療法以外には選択肢がなく、今でもスタンダードな治療とされています。, 抗がん剤は猫へのダメージが大きいぶん、短時間でリンパ腫細胞を減少させます。 しかし残念ながら、寛解状態になったとしてもたいていの猫が数週間から数カ月で再発してしまいます。, しかし、猫の免疫がしっかり働くようにし、リンパ腫が成長し難いような栄養を与えてあげることで寛解状態を長期に続けていく事ができます。, ネコのリンパ腫が抗癌剤治療で寛解になった後に再び増大(大きく)なってしまった場合、リンパ腫は薬剤耐性のために初回の治療と比較すると抗癌剤が効きにくくなってしまいます。, 後になってから薬物治療の実際を知り、自分の選択を悔やむようなことがないように「抗癌剤治療は副作用があること」「抗癌剤の効果は一時的であること」「薬剤耐性になってしまえば抗癌剤治療を続けても治療効果は得られないこと」をよく理解したうえで、治療を継続するか中止するかの検討をして頂きたいと思います。, 「無治療なら余命は1~2ヶ月」と言われると、つい獣医師にゆだねるしかないと考えてしまいがちです。「治療をしなければ、症状が悪化する」と言われてしまえば、だれだって早く抗癌剤治療を受けた方が良いと思う事でしょう。, しかし、「抗癌剤治療を受ければ半年、受けなければ1~2ヶ月」と言われたら、それは抗癌剤が良く効いて、副作用も少なかった時に限る話です。, 抗癌剤治療を受ければ、症状の進行を防げるのでしょうか?必ず症状は改善するのでしょうか?そして効果はずっと続くのでしょうか?副作用はないのでしょうか?, ですから抗癌剤治療を勧められたら、効果の面(メリット)よりも副作用(デメリット)の事をしっかりと確認してください。, 抗癌剤やステロイド剤の治療を続ける時に第一に考えて頂きたいのは、猫にとって治療効果が出ているか、そして副作用で苦しんでいないか、ということです。, 薬物治療だけに頼っていると、ほとんどのケースでいずれ体力切れ・免疫切れが起こってしまい長期の寛解(長い間良い状態)を得ることは難しくなってしまいます。ご愛猫に今以上の負担をかけずに抗がん剤との相乗的効果を狙ったり副作用を軽減させるために是非ともサプリメントや食事療法を積極的に取り入れて頂きたいと思います。, 「リンパ腫になったら体力が無くなって治療ができるまでガンガン抗癌剤治療をやる」という動物病院もありますし「ネコちゃんの体調を第一に考えて必要最小限の治療を行う」という考えの獣医師もいます。