また、フロント周りもモデルチェンジで一新され、後期型ではシャープなつり目となったことから、前期を「たれ目」、後期を「つり目」と呼ぶファンも多いのです。, シルビア S14は、1996年6月のビック・マイナーチェンジを含め、7回のモデル追加や限定車販売を実施しています。 時代を感じさせますね。, ここでは、日産 シルビア S14の維持費をご紹介したいと思います。 現在、中古車価格としては約25万~218万円となっています。 これは、S14の1996年6月のモデルチェンジを軸としていて、モデルチェンジ以前のシルビア S14に対しては「前期」、モデルチェンジ以降に対しては「後期」とするものです。 国外ライバル不在 世界に誇る国産車6選, ベストカーの最新刊が本日発売!最新号では、次期型マツダCX-5含むマツダ近未来戦略の最新情報をお届け。  そのほか、新型MIRAIプロトタイプ、新型ローグ(日本名:エクストレイル)、新型マグナイトなど注目車種の情報から、「三菱自動車・加藤…, 180SXとシルビアのいいとこどり 伝説の「シルエイティ」が今も買えるって本当か?. また、「Q’s」は同じくNAですが、逆にエアコンなどが装備されたタイプです。 また逆パターンであるシルビアに180SXの顔にしたワンビアの現状、中古車相場、さらにはシルエイティを製作するショップにも取材した。, いわゆるひとつのデートカーとして1988年に登場した「S13」こと5代目日産シルビア。それはデートカーであると同時に、いわゆる走り屋にも愛されたクルマだった。, その当時すでに希少だった「程良いサイズ感+FR+5MT+パンチのあるエンジン」というパッケージが、峠やサーキットで(というか主に峠で)走りを極めたいと考える青年の心をわしづかみにしたのだ。, そんなS13とコンポーネントを同じくする姉妹車として、1年遅れて1989年5月に登場したのが日産180SXだ。, 2ドアクーペであったS13シルビアに対してこちらはファストバックの3ドアハッチバッククーペで、ヘッドライトもリトラクタブル式。, エンジンも、自然吸気も用意されていたS13シルビアに対して180SXはターボのみ(※1996年8月からの後期型では自然吸気の2Lもラインナップ)。S13シルビア同様に180SXも当時の走り屋青年たちに愛された一台だった。, 1991年1月にはマイナーチェンジが行われ、エンジンを最高出力205psのSR20DET型2L直4ターボに一新。また従来のHICAS-IIも、このタイミングで「Super HICAS」に進化した。, そして1993年途中にシルビアがS13からS14へのフルモデルチェンジを受けると、姉妹車である180SXのほうもモデルチェンジされるか、あるいは廃番になるかと思われたが、180SXはモデルチェンジされないまま販売を続行。, 1996年8月にはビッグマイナーチェンジが実施され、リアコンビネーションランプがスカイライン風の丸型になるなどと同時に、自然吸気のSR20DE型2L直DOHC(最高出力140ps)を搭載するタイプSも設定された。, このような形で地道な改変を受けながら9年8カ月の長きにわたり販売が続けられた日産180SXでしたが、1998年12月、S15型日産シルビアに統合される形で生産終了となってしまった。, S13からS14に変わる際に180SXがモデルチェンジされなかった直接の理由は、おそらくは「ニッチな姉妹車ゆえの予算不足」であったと思われる。だがその後1999年まで長らく延命された理由は、ひとえに「S14シルビアがひたすら不人気だったから」だ。, そのコンパクトさこそが魅力だったボディはS14から3ナンバーサイズとなり、キャラクター的にも「ありがちなクーペ」へと変わってしまったS14は、当時の青年たちの心に響かなかった。, そして青年たちは「5ナンバーサイズであり、FRであり、チューニングに適したパワフルなターボエンジンであり、なおかつ比較的安価でもある」という180SXの魅力に気づき、180SXの人気は再び高まってしまった……という寸法だ。, そして、日産180SXの価値、すなわち「ジャストサイズなFRスポーツである」という価値は2020年の今となってもさほど減じていないせいか、その中古車は今なお豊富に流通しており、カーセンサーnetにおける5月下旬現在の掲載台数は104台。S13シルビアの掲載台数が50台なので、180SXのほうが倍以上多いことになる。, 全体の相場は70万~360万円と上下に幅広いが、「ボリュームゾーン」というのは特になく、この価格帯の中にまんべんなく物件が散らばっているという相場状況だ。, そのようにS13シルビアなき後も長らく人気を博した180SXといえば、「シルエイティ」の存在も忘れるわけにはいかない。, シルエイティとは、要するに180(ワンエイティ)のボディにS13シルビアのフロントまわりを移植した車両のこと。, 180SXとS13シルビアは前述のとおり姉妹車の関係にあるため、パーツの互換性が高く、ややこしい板金作業なしで顔面移植が行えたのだ。, そもそもなぜ180SXにS13シルビアの顔面を移植することになったかといえば、その発端は、走り屋さんが180SXの前部を破損させた際に「リトラクタブルヘッドライトだと部品代も修理代も高い。, だがシンプルな作りで台数も多いS13シルビアの前部を使えば、安価に直すことができる。さらにフロント部分の軽量化にもつながる」と考えたことから始まったと言われている。, そうして出来上がったシルエィティが自動車雑誌に掲載され、さらには当時の大人気マンガ『頭文字D』のなかで佐藤真子の愛機として青のシルエイティが採用されたことなどから、その人気はプチ爆発。, 「S14は肥大化してしまって買う気になれないが、シルエイティ化すれば、大好きだったS13のデザインがまた味わえる!」ということで、180SXの顔面スワップはちょっとしたブームになったのだ。, また1998年5月には限定500台で、日産純正のシルエイティが販売されたこともあった。, これは名古屋のチューニングショップ「きっずはぁと」が、日産ディーラーに制作を委託したことによって実現したもので、純正シルエイティにはN1ライトやサイドステップ、専用ロゴやニスモ製LSDなどが装備されていた。, このメーカー純正シルエイティは、数あるシルエイティの中で商標登録を使用することが日産から認められた唯一の車両。そのため現在シルエイティという名前は、日産公式の名称として存在していることは意外に知られていない。, そんなシルエイティは今でも買うことができるのか……といえば、実はできる。まだまだごく普通に、全国の中古車販売店で売られているのだ。, とはいえ、その台数は決して多くはなく、180SX全体の流通台数が104台であるのに対し、いわゆるシルエイティはそのうち6台。相場は98万~225万円といったところだが、6台中5台は98万~150万円あたりのゾーンに集中している。, また、180SXにS13シルビアの顔面を移植したのがシルエイティであるならば、「ワンビア」と呼ばれた「S13シルビアにワンエイティの顔面とリトラクタブルヘッドライトを移植したクルマ」の存在も気になるところだ。, こちらは当時シルエイティほどの人気はなかったが、それでも「ワンビアの中古車」はまだまだ全国で3台流通しており、その相場は70万~190万円といったところ。レア物好きにはたまらない選択かもしれない。, そしてシルエイティは、「D1」などのドリフトの世界でもいまだ活躍している。とはいえ、さすがにD1のトップカテゴリーである「D1 GRAND PRIX」でシルエイティを使っている選手はおらず、シルビアを使う選手の多くはS15を選んでいる。唯一、唄 和也選手がシルエイティ化されていない普通の180SXで参戦している程度だ。, しかし「D1 STREET LEGAL」というひとつ下のカテゴリー、すなわち公道走行可能な範囲のチューニングだけで行われるカテゴリーでは、岩崎 剛選手と梶原 聡選手、脇 敬朗選手がS13ベースのシルエイティを使って激走している。, また「美しすぎるレーシングドライバー」との異名を取りながら内外のレースとドリフト、ラリーに参戦している塚本奈々美選手は、2015年に映画『新劇場版頭文字D』のプロモーションアンバサダーを務めた関係で、まさに「佐藤真子仕様」そのものの青いシルエイティを製作。2015年のD1 STREET LEGALに参戦し、2017年には中国・珠海のZICサーキットヒーロードリフトバトルにもシリーズ参戦している。, 実際に180SXにシルビアのフロント部分を移植する、いわゆるシルエイティ化は、どのような手順を踏むのだろうか?