糖尿病の治療に必要な食事・運動・お薬について紹介。食生活の改善、適正なエネルギーなどの栄養バランスの話、運動療法による合併症予防、運動をするときの注意点、血糖値上昇を抑えるインスリン療法、インスリン製剤の種類と作用について記載。 生活習慣病患者の増加が問題となっている。 厚生労働省によると糖尿病の患者数は740万人、高血圧症は3,100万人、高脂血症は3,000万人にのぼり、三つ疾患のうちどれか一つを有する患者は国民の半数に上ると推計されるという。※1 生活習慣病が改善されないままだと、脳卒中や虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、糖尿病の合併症(失明・人工透析等)など重症化、合併症に進展する可能性が非常に高いと言われている。 生活習慣病は不適切な食生活、運動不足、ストレス過剰、飲酒、喫煙などの不健 … ★糖尿病★ とは 膵臓のB細胞のインスリン分泌不全あるいは作用不足によって体内で糖質、脂質、蛋白質の有効利用ができず高血糖となり、そのために生じる多様な症状をもつ慢性全身性代謝疾患である。 糖尿病とは 糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)の濃度を調節する働きがあるホルモンのインスリンが不足することや、インスリンの作用が低下することによって高血糖が慢性的に続く疾患のことです。 長期:患者家族は、糖尿病コントロールに向けて、治療に積極的に参加する意欲を表現する. 糖尿病患者の冬季における運動療法実行への看護支援の重要性 小林 綾子 新潟医学会雑誌 130(2), 123-131, 2016-02 運動療法は、食事療法と並んで糖尿病治療の基本です。 運動療法がなぜよいのかというと、2型糖尿病のおもな原因は、肥満、過食、運動不足によるものだからです。運動によりエネルギーを消費して、肥満を解消 ・抑制します。 運動療法がなぜよいのかというと、2型糖尿病のおもな原因は、肥満、過食、運動不足によるものだからです。運動によりエネルギーを消費して、肥満を解消 ・抑制します。さらに運動を毎日続けていると筋肉の活動量が上がることで、悪かったインスリンの働きも改善します。さらに食後1時間頃に運動をすると、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促されて血糖値が下がるという効果もあります。, 1型糖尿病は、インスリンをつくりだす細胞が壊れてしまっているため、運動によるインスリンの機能自体の回復という治療としての効果は望めませんが、運動は筋力を高めたり、ストレス解消にも役立ちます。とくに子どもの場合は心身の健全な発達を助ける手段にもなります。とはいえ、1型糖尿病も2型糖尿病と同様に、運動することで外から補給しているインスリンの働きを高めることができますので、毎日運動することは大切です。, 運動したからといって、食事療法は怠らないようにしましょう。血糖コントロールを良好に維持するにはどちらか一方が欠けてもうまくいきません。, 糖尿病の患者さんには、ダンベルなどを使って筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動より、歩行やジョギング、水泳などの全身運動にあたる有酸素運動のほうが適しています。有酸素運動を継続して行うことで、インスリンの働きがよくなるからです。, 歩行運動なら、1日約1万歩、消費エネルギーに換算するとほぼ160~240kcalの消費が望ましいとされています。, 歩行運動の目安は1回につき15~30分間、1日2回行います。毎日行わなくともかまいません。1週間に少なくとも3日以上の頻度での歩行運動が望ましいとされています。, 歩行運動は、いつでも、どこでも、ひとりでもできますし、体力や年齢にあわせて歩き方やスピードを変えることができます。これなら、まとまった運動時間がなかなかとれない人でも、歩行をともなう通勤、通学、買い物などで、実践できます。, 宮崎久義、豊永哲至 編:わかりやすい糖尿病テキスト 第5版 じほう ,51,2018, しかし、歩行運動を始め、間違ったやり方で運動を行うと、糖尿病を悪化させたり、心筋梗塞の発症などの思いがけない事故を引き起こすことがあります。また、なかには運動療法の禁止あるいは制限したほうがよい人もいます。, 運動療法をはじめる前に、必ず医師の指導を受け、運動するときは運動療法の原則を守りましょう。, 外部サイトは、当サイトのプライバシーポリシー、ご利用に際してが適用されないウェブサイトになります。 Copyright © 2020 Novo Nordisk Pharma Ltd. ・虚血性心疾患(きょけつせいしっかん)や心肺機能に障害があるとき ・骨・関節の病気を持っているとき 糖尿病患者の標準看護計画. ・急性感染症(例として、インフルエンザなど) ・糖尿病壊疽(えそ) ・高度の糖尿病自律神経障害 運動療法は、食事療法と並んで糖尿病治療の大きな柱です。とはいえ、運動が苦手だったり、運動する時間がなかったりというひともいます。また、糖尿病の状態によっては、運動の制限が必要な患者さんもいます。 看護研究交流センター 地域課題研究報告 b 病棟看護師の糖尿病運動療法指導の課題 佐藤祐子1),田井由子1),塚田里子1),持田愛実1),小林綾子2) 1)長岡赤十字病院 2)新潟県立看護大学 糖尿病は、不安から患者の心身状態を細かく観察し、何か問題があれば迅速に対処しなければいけません。 ここでは、糖尿病に関して詳しく説明していますので、適切なケアを実施できるよう、看護師の方は是非参考にしてみて下さい。 ・その他、重症な疾患を合併している場合はかかりつけ医へご相談ください. 公開日:2016年7月25日 16時00分 更新日:2020年2月25日 09時37分. oーp 強化インスリン療法とは、糖尿病患者の血糖を正確にコントロールすることができる、インスリン治療法の1つである。 毎食前に、即効性インスリンを注射することで、健康者と同じ血糖値パターンに近づけることができる。 強化インスリン療法のポイントは、可能な限り正常なインスリンの分泌パターンに近づけることである。そのためには、血糖自己測定や頻回なインスリン注射が不可欠であるが、血糖自己測定器や、携帯可能なキット製剤、超速効型などのインスリン製剤が開発されたことで、これら … BMI 22 を基準とする方法 22 × {身長(m)2} ブローカの桂変法 {身長(cm) - 100} × 0.9 (ぞうしょくもうまくしょう) による 眼底出血があるとき ・腎不全の状態  まずは、運動をしてもよい状態か、どんな運動が無理なくできるのか、あっているのかなど、かかりつけ医と相談をしてみましょう。, 運動療法は、「血糖値を下げる」「体重が減る」「血液の循環が良くなる」など、たくさんのメリットがありますが、最大のメリットは「インスリンが効きやすい体になる」ことです。 当院では糖尿病患者様を対象に、糖尿病教育入院プログラムを新設しました。この入院では食事療法、運動療法、糖尿病についての基礎知識を学習することができます。血糖自己測定やインスリン自己注射の方法に関しても指導を行っています。  肥満のある2型糖尿病患者さんでは、インスリンに対して筋肉細胞や脂肪細胞の反応が鈍くなっていますが、運動を続けることによってこのような状態が改善されます。, 運動としては、酸素を十分に取り入れて、体全体の筋肉をつかう有酸素運動が効果的だといわれています。有酸素運動は、1回に20分から40分行い、週3 】糖尿病患者の栄養療法&運動療法指導のポイント_その1 その他 投稿日時-(2017-09-06) ナースマガジン 糖尿病の治療法そのものは理解しているけれど、実際の患者指導にあたるときに悩んでいる方はいま … ・運動前・中・後に補食をしましょう  (運動後の補食は、クッキー、牛乳などの効果が持続する食べ物がいいでしょう), ・薬物療法を行っている患者さんでは、できるだけ食後に運動をしましょう 2)食事の改善点を述べる. 糖尿病患者の看護 (1)心理面への援助 糖尿病に伴う心理的反応(否認・怒り・抑うつなど)を経験し、とまどいや不安を抱える患者に対し、話し合い、 理解を深め、受け入れ、治療に向き合えるよう援助する。 ... 2)運動療法への援助. 食事療法、運動療法、薬物療法の三つの柱がある (1)食事療法. 年齢、標準体重、活動レベルなどから摂取エネルギーが決定される。 標準体重(kg)の算出方法 標準体重(kg)の算出方法. 糖尿病のため運動療法をしています。運動は食前・食後、どちらが効果的ですか?のページです。健康な毎日を送るために。専門家によるコラムなど、さまざまな健康情報をご提供します。 運動療法は、食事療法と並んで糖尿病治療の大きな柱です。 とはいえ、運動が苦手だったり、運動する時間がなかったりというひともいます。 また、糖尿病の状態によっては、運動の制限が必要な患者さん … 回実施するとよいといわれています。無理なく、そして楽しくできる運動を生活に取り入れて、習慣にして長く続けることが大切です。, 運動する時間がない場合は、通勤のときに一駅歩く、外出中はなるべく階段を使う、といった工夫をしてみましょう。, 飲み薬(経口血糖降下薬)やインスリン療法などで薬物療法を実施している患者さんは、運動中に低血糖になる可能性があります。自分の使用しているお薬について、低血糖の可能性をかかりつけ医に確認しましょう。また、必ずブドウ糖やジュースなどを持ち歩きましょう。運動する時間帯は、低血糖の心配が少ない食後に行うとよいでしょう。, ・運動は食事の後1~3時間に実施しましょう ・運動量が大きい場合は、運動まえのインスリンを減量しましょう (1)1型糖尿病.  (薬物療法を実施していない患者さんは、食事前に運動をしても構いません) ・インスリン療法を行っている患者さんでは、運動前のインスリン単位を運動に応じて2/3から1/2に減量することが薦められていますが、具体的な単位についてはかかりつけ医へご相談下さい, ・血糖コントロールが極端に悪いとき  (尿ケトン体が中等度以上の陽性) ・増殖網膜症 ご利用の際には、外部サイトのプライバシーポリシーなどをご確認いただくことをおすすめします。 糖尿病で怖いのは合併症です。血糖コントロールはその予防につながる大切な要素ですが、ただ単に血糖値を下げればよいというわけではありません。血糖値をコントロール「できない!」トラブルを解決する前に、まずは血糖コントロールの基本をおさらいしていきましょう。 このページでは、2型糖尿病患者の患者の看護について、症状や看護計画について紹介しています。詳しくは、2型糖尿病患者に対する治療方法や患者の看護をする際の注意点、2型糖尿病患者の看護で求められるスキル等についてそれぞれ説明しています。 糖尿病患者が運動療法を継続できるための 看護教育プログラム 糖尿病患者の運動療法の継続には、運動療法のとらえ方、つまり、どのよう に運動療法を意味づけ実施するかが影響していることを、質的研究により明 らかにした(図)。 運動は食後1〜3時間にします。 運動量が大きくなる時は運動前のインスリンを減量する場合があります。 インスリンの量を前もって主治医と相談します。 運動の前、中、後に捕食をします。 (2)2型糖尿病. 糖尿病の改善・予防する方法について、食べ物・運動・睡眠・検査・歯周病予防の視点からまとめました。糖尿病の予防には、食事・運動の両方を考えて行うことが重要です。糖尿病は一度なってしまうと治りませんが、「糖尿病予備群」の段階ならまだ間に合います。 3)運動の実施方法を述べる. 看護目標. 看護研究交流センター 地域課題研究報告 b 病棟看護師の糖尿病運動療法指導の課題 佐藤祐子1),田井由子1),塚田里子1),持田愛実1),小林綾子2) 1)長岡赤十字病院 2)新潟県立看護大学 短期:1)糖尿病コントロールの妨げになっているものを明確にする. 糖尿病の運動について看護師が指導するポイントとはどこでしょうか?現役糖尿病療養指導士の看護師が、改めて考えてみました! 糖尿病の運動について看護師が指導する際は、「量ではなく期間を重視す … 運動療法実践ナビゲーション:糖尿病ケア 2014年8月号:pp15-64 石黒友康他:運動をはじめたくなる指導・つづけたくなる指導:糖尿病ケア 2013年10月号:pp12-32 詳しくはこちらをご確認ください。, 最終更新日:2019年12月2日Zinc Code:SAJP.DIA.19.11.3967, 運動によって、血液中のブドウ糖が筋肉にとり込まれやすくなり、ブドウ糖、脂肪酸の利用が促進され、血糖値が下がります. 運動療法と食事療法は糖尿病治療の基本です。運動が血糖コントロールにどのように影響するのか、また運動時の注意点について、東京女子医科大学糖尿病センター中神朋子先生にご解説頂きます。 糖尿病の運動療法とは. 糖尿病治療では、食事療法・運動療法・薬物療法を 3つの柱とした、患者様自身によるセルフケアが重要に なります。セルフケアは生涯継続するものなので、看護 師は患者様に寄り添いながら、治療に対する意欲を喚 起する必要があります。 看護職員募集サイト ... 「妊娠糖尿病 ... 妊娠糖尿病と診断されたら、妊娠中の血糖値をしっかり把握し、それを参考に食事療法・運動療法・薬物療法を行って血糖を健常妊婦さんに近い状態にコントロールすることが大切です。