©Copyright2020 蛯原接骨院.All Rights Reserved. スポーツや日常生活で足首を捻挫した経験のある方は、少なくないと思います。今回は、足首の捻挫について捻挫の種類と状態、それに対する処置としてのテーピングの巻き方や注意点をご紹介します。, アキレス腱は痛めると治療が難しい身体の部位です。何が原因でアキレス腱を痛めてしまうのでしょうか?今回は、アキレス腱の怪我の代表的なものの原因と治療法について解説します。, 捻挫とは、転倒や他者との接触などによって本来関節が動くことのできる可動域以上に動かされることで、関節周囲の靭帯や関節包が伸びたり、断裂したりしてしまう状態をいいます。, 遠位脛腓靭帯とは、膝下(下腿)に平行に存在する『脛骨』と『腓骨』の2本の骨をつなぐ靭帯で、足首からすぐ上位の下腿前面にあります。, 足首の捻挫後急性期や捻挫後のスポーツ活動で強固に関節を固定したい場合などに使用し、足関節の動きを全方向固定するテーピングです。, 足首の捻挫後回復期であり、大きな内外反を伴わない通常の底背屈では痛みがない場合に、内外反のみを制動するテーピングです。自分で簡単に巻けることも大きなメリットの一つです。, 捻挫後の炎症をより早期に鎮静化させるためには、患部を直接氷や氷嚢で冷やす『アイシング』が最も重要です。, テーピングは患部の安静を保つために重要ですが、正しいテーピングを施していても圧迫により多少は血流が低下します。, テーピングをきつくしすぎると、血流を阻害してしまい、血行障害を起こしてしまうことがあります。急性期に患部を圧迫することで腫れや炎症を抑制することは効果的ですが、きつくしすぎないよう注意しましょう。, 今回は足首の捻挫の種類と捻挫に対するテーピングの巻き方、そして注意点をご説明しました。. 〇三角靭帯損傷とは 足、足関節の回内(外返し)によって生じる三角靭帯の損傷のことです。 格闘技や芝生の上で行うコンタクトスポーツ(ラグビー、アメフトなど)で発生することが多いです。 〇三角靭帯とは 三角靭帯 … 足関節の靱帯損傷(あしかんせつのじんたいそんしょう), 交通事故被害者の方は内返し捻挫と外返し捻挫を混同しておられることが多いので、まずはその違いを確認しましょう。, この状態を試してみると分かりますが、人間の足の裏は、外側に向きにくい構造になっています。, そこで、交通事故などによって衝撃を受けると内返しに捻ることが多く、外側靭帯を損傷しやすいです。, ただし、交通事故の衝撃はさまざまな方向から伝わるので、受傷の方向によっては外返し捻挫を発症することも、もちろんあります。, 人の足首の構造は、下腿骨の脛骨と腓骨で形成される「ソケット」に、距骨がはまるような形になっています。, 外側靱帯は、前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)、踵腓靱帯(しょうひじんたい)、後距腓靱帯(こうきょひじんたい)の3つの靱帯の総称で、外くるぶしの下に付いています。, 前距腓靭帯は、距骨が前に滑らないようにしており、踵腓靭帯は、距骨が内側に傾かないようにしています。, 交通事故で足首を捻挫したときには、前距腓靱帯を損傷する頻度が高いです。次いで踵腓靱帯が多く、後距腓靱帯損傷の損傷は少ないです。, 以上は足首を支える外側の3本の靱帯ですが、足首には、内側にも1本の扇状の大きな靭帯があります。この内側の靭帯のことを「三角靭帯」と言いますが、これは幅が広く、構造上不安定性が生じることも少なく、損傷しても外科手術が必要になることは滅多にありません。, 交通事故で内返し捻挫をすると、腓骨と距骨をつないでいる「前距腓靭帯」が過度に引っ張られて損傷しやすいです。捻りの程度が強いと、足首外側にある「踵腓靭帯」も損傷を受けますし、ケースによっては、足首の内側の靭帯や足の甲の靭帯を損傷することもあります。, また、内返し捻挫をした場合、靭帯損傷だけでは収まらず、骨折することがあります。特に子供の場合には、靱帯断裂ではなく、剥離骨折(靭帯の付着する骨の表面が剥がれること)してしまうケースが多いので、「たかが捻挫」と考えるべきではありません。, 骨折については、レントゲン撮影でチェックして、靭帯断裂によって生じる関節の動揺性や不安定性については、ストレスXP撮影で確認します。, ※ストレスXP検査とは、足首を捻ったり、引っ張ったりしてストレスをかけた状態で、レントゲン撮影する検査です。, グレードⅢの「靭帯の完全断裂」の場合にはもっとも重傷で、外くるぶしが腫れて血腫が溜まり、痛みが強くなるので歩行は困難となります。, 外側靭帯損傷となった場合、早期に適切な治療を行うと、手術なしで完治することが多いため、基本的な治療方法は保存療法です。, 従来よく実施されていたのは「固定療法」であり、これは数週間ギプス固定をして、改善を目指す方法です。, 早期運動療法の場合、まずは1~2週間、足関節をギプス固定します。その段階を過ぎるとギプスをカットして、リハビリ歩行を始めます。このとき、足首に負担をかけないように、サポーターを装着して保護します。3ヶ月前後、歩行リハビリを継続すると、特に後遺障害を残さずに治癒することが多いです。, 前距腓靱帯断裂となった場合、再発防止のため、足首周辺の「筋力」だけではなく「固有知覚」も回復させることが重要です。, 長期間ギプス固定すると、固有知覚が弱まってしまうので、最近では「早期運動療法」が推奨されるようになってきています。, ※固有知覚とは、関節の位置を認識できる感覚です。たとえば、今、関節がどの程度曲がっているか、どちらの方向へ力がかかっているか、などを感知し判断するものです。, 脛腓靱帯とは、前距腓靭帯よりも、上側にある靱帯のことで、前方のものを「前脛腓靱帯(ぜんけいひじんたい)」、後方のものを「後脛腓靱帯(こうけいひじんたい)」言います。これらの靱帯は、脛骨と腓骨をつないでいます。, 脛骨と腓骨は、距骨を挟み込むソケット上の構造となっていて、脛腓靱帯によって、脛腓間を連結しています。しかし、脛腓靱帯損傷によって、脛腓間のつなぎが緩んでしまうと、距骨のスムーズな動きができなくなり、距骨軟骨面が脛骨や腓骨の関節面と衝突し、関節軟骨の骨折や変形が発生する原因となります。, 交通事故で転落などすると、着地時に足首を捻ることがありますが、その衝撃により、距骨が脛骨と腓骨の間に入り込むケースがあります。すると、脛骨と腓骨の間が拡がってしまい、2つの骨をつないでいる前脛腓靭帯が損傷を受けます。, 靱帯が引き延ばされたケースや部分断裂にとどまる場合には、大きな腫れや、強い痛みは発生しませんが、前脛腓靭帯と前距腓靱帯の両方が断裂すると、強い痛みが発生して歩けなくなります。, 前脛腓靱帯は、他の靭帯よりもやや上方に位置していますので、触診によってこの部分に圧痛があれば、前脛腓靭帯の損傷が疑われます。, 靱帯が引き延ばされた場合や部分断裂などの軽度の場合には、包帯やテーピングなどによって固定して、靭帯がくっつくのを待ちます。, 重傷の場合(グレードⅢ)には、腫脹を収めるためにスポンジ圧迫のテーピングを約5日間実施して、その後はギプス包帯による固定をします。しっかり固定しておかないと、靭帯が緩んだまま癒着して、関節が不安定になるので注意が必要です。, この場合、4週間前後で痛みが消失して、6週目くらいからは運動も再開できることが多いです。, 前脛腓靱帯と前距腓靱帯の双方を断裂している重傷の場合には、外科手術を実施することが一般的です。, 足首の曲げ伸ばしをすると脛腓靭帯結合部が離れて前脛腓靱帯にストレスがかかりますが、そうすると、ギプス包帯で固定しても、断裂した靭帯がなかなかくっつかないので早期運動療法には馴染まないのです。, このような場合、「靱帯再建術」という手術を実施して、その後、時間をかけてリハビリを継続していきます。, 歩行中や自転車、バイク運転中の交通事故などで足首を捻挫した場合、靱帯損傷をする可能性がありますが、その場合の本来あるべき望ましい治療方法は、以下のようなものです。, そして、痛みのある場所の触診が行われ、腫れも参考にしながら、どの靱帯が、どのくらい損傷を受けているのか、チェックされます。そして、レントゲン撮影によって骨折の有無を確認し、引きつづいてエコー検査によって「靱帯損傷のグレード」を確認します。, グレードがⅡ、Ⅲの場合には、ギプス固定と早期運動療法が推奨され、医師から治療方針の説明が行われます。, グレードⅢの中でも腫れが強い場合には、そのまま入院してMRI検査が実施され、「RICE」の処置がなされます。RICEとは、REST(安静)、ICE(冷却)、COMPRESSION(圧迫)、ELEVATION(挙上)のことです。, MRI検査の結果により、ギプス固定+早期運動療法とするか、靱帯再建術とするか、選択されます。, このように対応すれば、靱帯損傷を見逃すことはありませんし、適切な治療を実施することができて、効果的に症状を改善できます。, ただ、実際には、レントゲン撮影のみを行って骨折の有無を確認し、骨折が認められない場合には、「足首の捻挫ですから、しばらく様子を見ましょう」, 足首を捻挫した場合、重度になると靭帯断裂します。靱帯断裂を見逃して治療せずに放置すると、靭帯の機能が不十分になり、関節の安定性が失われます。, この症状のことを「関節不安定症」と言います。(5月1日掲載 「関節不安定症」ご参照), 足関節不安定症となってしまった場合、この段階から保存治療でギプス固定をしたり、手術によって靱帯を縫合して修復術を実施したりしても、もはや機能しないことが多くなります。, その場合、足首の腱などの組織を移植して靭帯を作り直す手術である「靱帯再建術」が必要となります。, この手術を実施すると、80%以上のケースで足首の安定性を確保できることが報告されていますが、残り20%の例は、好結果が得られていません。, また、靱帯再建術を受けるためには、3ヶ月以上の入院が必要となり、大きな負担が発生します。, 初期対応さえきちんとしていれば、保存療法やより簡単な手術で修復可能ですので、交通事故で足を捻挫して靱帯断裂した場合、特に初期治療が重要です。, 靱帯断裂しても適切な処置を受けられずに放置されてしまった場合、靱帯再建術によって症状の改善を期待できますが、必ず成功するとは限りません。, また、受傷後6ヶ月以上が経過してから再建術をする場合、加害者の保険会社が治療費の負担に消極的なケースがあります。, また、手術のために長期間休業が必要になるため、勤務先から解雇されるケースもあり得ます。, そのようなときには、手術を後回しにして先に「症状固定」してしまい、後遺障害を優先させることも検討すべきです。, 足首の機能障害については、背屈、底屈の可動域制限が問題となります。ただ、靱帯断裂の場合、後遺障害の認定要件に達する程度の運動制限が残ることは少ないです。, 神経症状の場合、労働能力喪失率が限定されて、逸失利益を減額されることもあるので、しっかりと知識をつけて保険会社との示談を進めていく必要があります。, 外科手術をせずに先に後遺障害等級認定を受けた場合、その後に靱帯再建術のオペを受けることが検討します。, サラリーマンの方などの場合、長期の有給休暇や夏休みなどをとれるなら、入院して手術を受けると良いでしょう。, 手術を受けない場合、リハビリによって関節周囲を強化するとともに、テーピングやサポーターの装用によって対処していくことになります。, 以上のように、交通事故で靱帯断裂した場合、当初に適切な治療を受けておく必要が高いのですが、そうでなかった場合には後遺障害が残るケースも多くなります。, これから後遺障害認定を受けられる場合には、福岡のアジア総合法律事務所の弁護士がサポートいたしますので、お気軽にご相談下さい。当事務所では、福岡のみならず、九州、全国からご相談やご依頼を受け付けております。, 当事務所には、年間約200件にのぼる交通事故・後遺障害のご相談が寄せられます。多くは福岡県内の方ですが、県外からのご相談者もいらっしゃいます。.