公認会計士試験の受験資格に学歴は関係なく、実力があって試験に合格する知識さえあれば、学歴が中卒でも高卒でも資格取得を目指せます。, しかし、平成30年度の合格者を見てみると、合格者の約9割が大学および大学院の在校生か卒業生だというデータが出ています。, さらに、合格者の出身大学は、多くの人が名前を聞いたことがあるような有名大学が多いのが事実です。, 近年の合格者の出身大学を見てみると、慶應義塾大学がトップで、早稲田大学や明治大学のような難関私立大学や、東京大学や京都大学のような難関国立大学の名前を多く見ることができます。, 公認会計士資格は難関資格のため、学歴関係なく受験ができるとはいえ「学力は必要」ということが、高学歴の合格者が多い理由といえそうです。, 公認会計士の筆記試験は暗記しないといけない知識が山ほどありますし、論文形式の問題では論理的な説明ができるかどうかや、文章能力があるかどうかも問われます。, そのため、難関大学を突破できたような学力をもつ人たちが多く受験を志し、得意の暗記力や論理的思考力を駆使して合格を勝ち取っていくことになるのです。, もちろん、中卒・高卒の学歴で公認会計士の試験を受けることは可能ですし、実際に合格して公認会計士になって活躍している人もいます。, ただし、受験時には難関大学の在校生や卒業生とともに試験を受けて合格を争わないといけないということを意識したうえでの受験対策が必要とされます。, 平成30年度の合格者を見てみると、現役の大学生が43.1%、大学卒業生が38.2%、現役の大学院生が2.9%、大学院卒業生が6.6%で、これを全てあわせると合格者の90.8%にものぼります。, 慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学、中央大学、東京大学、京都大学、立命館大学、一橋大学、関西学院大学、立教大学, 公認会計士の試験自体が非常に難関で、ある程度の学力を持つ人たちが挑戦することが多いため、自然と難関大学の出身者が集まる傾向にあるようです。, 合格者にどんな学部の出身が多いのかについて詳細はリサーチされていませんが、一般的には経済学部や商学部の出身者が多いといわれています。, 簿記は企業の利益や損失が一覧になった帳簿のようなものであり、授業でこういった機会を得ることが公認会計士の仕事に興味を抱くきっかけになることがあるようです。, また、大学によっては、公認会計士をはじめとしたプロの会計職をめざすための「会計専門職大学院(会計大学院)」を設置しているところもあります。, こうした大学院では、会計の知識をより深く身につけることができるだけではなく、公認会計士の試験科目の一部が免除になるというメリットもあります。, 経済学部や商学部を卒業した後に会計専門の大学院に進学して、公認会計士を目指す人も多いです。, 公認会計士の受験対策講座を行っている民間の専門学校は全国各地に数多く存在しており、高校卒業後に大学へ行かずに専門学校へ進学して公認会計士を目指すこともできます。, 講習期間は平均的に1~2年ですが、長いところでは4年制のカリキュラムを組んでいるところもあります。, また、通学して実際に講師の授業を受けるコースと、通信講座を使って在宅で学習するコースがあり、受講者のそれぞれの生活スタイルや予算にあわせて選択することができます。, 専門学校を選ぶメリットは、公認会計士の受験対策に完全に特化したカリキュラムを組んでいるため、効率よく勉強できるということです。, 一方で、会計の知識以外のことを身につける機会がないので、万が一にも途中で公認会計士をあきらめることになり、違う道に方向転換を迫られた場合のリスクも考えて、大学進学すべきか専門学校だけでよいかを決めるとよいでしょう。, そのため、絶対に合格したいと思う人のなかには、昼間は大学や大学院に行き、夜間は民間の専門学校に行って勉強するという「ダブルスクール」で合格を目指す人もいます。, 専門学校では、大学では学ぶことができない科目など効率的に勉強ができますし、講師も公認会計士試験に特化しており、進路についてなど相談しやすいからです。, 大学の費用にプラスして専門学校の費用がかかったとしても、試験に失敗して勉強期間が延びるよりましだと考え、短期集中で資格を取りたい人に人気な勉強スタイルです。, 企業や個人に向けて、所得税などの税金に関するアドバイスや税務処理のサポートをする。, 銀行に勤務する人のこと。預金、貸付、為替などの各領域で、営業や事務などの職種に就く。, 海外の企業や投資家が一定以上の出資をする日本の投資銀行や証券会社などで働く人のこと。. Copyright© TAC Co.,Ltd. 公認会計士試験の大学別合格者数ランキングを見てみますと、毎年、上位の常連大学は決まっているようです。これらの大学を目指すことが会計士になる第一歩なのでしょうか。はたまた、ランキングには出てこないものの、カリキュラムの充実した大学はあるのでしょうか。, この記事では、会計士試験に受かりやすい大学があるかどうかを、10冊以上の著作を持つ公認会計士が検証します。また筆者が感じた「著名ではないが、公認会計士の受験指導を熱心にしている大学」とは?, 平成29年度公認会計士試験を見ますと、11.032人が願書を提出し、最終合格者は1.231人で、合格率は11.2%でした。今後もこの傾向は同様とみられ、合格率は10%前後で推移していくものと予想されています。, 合格者の平均年齢は、毎年26歳から27歳ですが、年齢分布の中央値は22歳であり、おそらく大学3・4年生の現役大学生の合格が多いことが分かります。, 次に、公認会計士試験の大学別合格者数ランキングを見てみますと、毎年、常連校が上位に顔を出しています。常連校としては、33年連続で最多合格者を輩出している慶應義塾大学を筆頭に、早稲田大学・明治大学・中央大学、そして、東京大学、京都大学、神戸大学・一橋大学等国立系大学が挙げられるでしょう。, 特に慶応義塾大学の合格者数は他校を圧倒しています。公認会計士業界内でも存在感がひときわ強いといえるかもしれません。, ただし、よくよく考えてみますと、常連校は、それ相応に受験者数も多いので、合格者数が多くなる当然ともいえます。そこで、常連校に比して合格者数は少ないものの、合格率が高い大学にも注目して、話を進めたいと思います。, 慶応義塾大学は、大学の中で特に資格試験対策の講座があるわけではなく、いわゆるダブルスクールの学生がほとんどであると思われます。では、なぜ、合格者が多いのでしょうか?私が思うには、付属高校からの内部進学者が多いことが一つの理由といえそうです。, 内部進学者は、大学以前のややハードな受験を経験する代わりに、最もハードな大学受験を経験せずに進学していますので、受験疲れしていません。なかでも、小学校や中学校の付属校から進学した方々は、高校受験も経験せずに大学まで進学していますので、大学受験や高校受験の代わりに、難関試験に挑戦してみようという考えのもとで抵抗なく公認会計士の試験勉強に入ってくることができるようです。, さらに慶應義塾大学だけではありませんが、内部進学者は高校3年生時の早い段階から、時間的な余裕があるため、大学に進学する前に簿記検定の勉強にすでに入っている生徒も多いでしょう。, しかし、何といっても自分の将来を考える賢い(頭のよさだけではなく)学生が多く、同時に伝統により築かれてきた「よき先輩たちの」姿を、参考として自然と見る環境にあるということが大きいのでしょう。このことは、上述した合格者常連の他大学でも共通していることでしょう。, ここでは、合格者数上位常連に名前を連ねる大学と、そうではないものの公認会計士試験の受験サポート体制が整っている大学の両者をチェックしていきたいと思います。, 次に紹介したいのは、大学内で公認会計士試験対策を行っている機関や制度を持った大学です。, 中央大学の経理研究所を例にしますと、受講料は一般の予備校等の半額以下で、経理研究所出身のOB公認会計士が現役学生の受験指導を行っています。また、会計や税務のサークルや諸団体も充実しており、やはり伝統の影響が大きいといえるでしょう。このことは公認会計士試験に合格した後も監査法人への就職等にかなり有利に働きます。こちらも、多少の差はあっても常連校にはすべてあてはまることでしょう。, このように、学内で公認会計士受験をサポートすることに熱心な大学のうち、上述の常連校に名前のない大学を紹介しましょう。その一つに千葉商科大学があります。, この大学では大学内に会計教育研究所という税務・会計の研究・教育機関があり、ここで受験指導を熱心に行っています。年に2回ほど募集を行い、生徒に密着した受験指導を行っています。その結果、落伍者の発生を極力抑えて、公認会計士・税理士試験合格のみに限らず、日商簿記検定1級試験に合格させているようです。わたしの事務所にも現役で税理士試験5科目に合格してきた男子学生がいます。, ここでは、千葉商科大学を例に出しましたが、常連校と比べれば、有名ではなく、小規模な大学でも、学内での受験指導を熱心に行う組織や仕組みを構築している大学は、ぜひともチェックしておいてください。, 受験には直接関係しませんが、大学の教授陣について、事前にチェックし、選択の一要素とされてもいいでしょう。なぜなら、会計・監査あるいは税務関係の権威ある方のもとには必然的にその道で頑張ろうとする学生が集まってきます。ゼミ生15名中、公認会計士試験合格者が12名というゼミもありました。ゼミ生同士が切磋琢磨するため、公認会計士や税理士試験に合格しやすい環境を友人同士で自然に作ってくれます。, 以上、合格しやすい大学として述べてきましたが、公認会計士の業界に限らず、A大学とC大学出身者が多く、B大学出身者が少ない、などの状況は、あくまでも現在の結果です。有名大学よりも、受験サポートに熱心な大学が近道かもしれません。, ある塾講師によれば、同じ東京大学の合格者でもトップとビリでは100点の差があるそうです。つまり、トップとビリの間に他大学の人間が何人居るかを考えればいいのです。大学受験は過程で、本来の目標は公認会計士試験であることを忘れずに。, ということで、最後は、やはり本人のやる気で「念ずれば花開く」の世界かなと思います。最後まで挫けずやり遂げれば朗報は飛び込んでくると信じたいものです。皆様の今後に少しでも参考になれば幸いです。, 千葉県市川市にて平成元年公認会計士白土会計事務所開設。税理士登録。平成21年田口安克と税理士法人メデイア・エス設立。, 「Accountant's Magazine」は、著名な会計プロフェッションにスポットをあて、その人生観・仕事観を紹介。会計・経理分野に従事する人と仕事の将来像を提示する、読者と共に考えるヒューマンドキュメント誌です。今なら新規登録していただくと、「Accountant's Magazine」(WEB版)の全記事を無料で閲覧することができます。, 大原大学院大学 会計研究科 教授青山学院大学 名誉教授 博士(プロフェッショナル会計学)八田 進二, 公認会計士が1996年に創業したジャスネット。 公認会計士(公認会計士公認会計士 山形大学 (非)遠 藤 和 男 遠藤和男事務所所長) 会計業務に精通 置賜広域病院組合医療監山形大学教授医学部 福島大学 (非)坪 井 昭 三 山形大学長 大学業務に精通 公認会計士・税理士(有公認会計士・税理士

公認会計士試験は誰にでも挑戦できる試験だから、目指すと決めた時がその始まりで、スタートラインはみんな同じよ!, 公認会計士試験は、医師や弁護士と並ぶ難関資格の一つですが、試験合格を目指すにあたって学歴や学部は関係がないと言えます。前述の通り、学歴や学部を問わず、様々な経歴をお持ちの方が合格を勝ち取られています。 【vlog】テレワーク中の会計士たちの1日【公認会計士】の情報ですが、公認会計士の試験を受けようと合格体験談を読んだり、知り合いの公認会計士の方と公認会計士の試験についてお話したことがありました。その結果、公認会計士の試験は非常に難関で2年 国立法学部での公認会計士受験勉強について。 私は公認会計士を考えている大学1回生(今年の春から2年生)です。大学受験の時はなんとなくで融通の利く法学部に進学しましたが、入学後公認会計士に合格した先輩たちと実際に公認会計士をされている方々に出会い、会計職に興味を持つよ … 合格者の中には、大学の授業、サークル・ゼミ活動、アルバイト等と上手く両立しながら学習を進めた方が多くいます。ご興味のある方は、下記より合格者の体験談をご覧ください。, 公認会計士試験の合格者に占める大学生の割合はどのくらいなのでしょうか?最新の2019年公認会計士試験論文式試験の合格者に占める大学生(短大含む)の割合は39.6%です。ここでは、新試験制度以降の合格者の属性について解説していきます。, 大学在学中に合格しないとダメですか?卒業間近から目指すのは、タイミングとしては遅いですか?, そんなことはないわ!次の通り合格者の年代別割合を見ると、20代が大多数を占めるの。だから20代のうちに合格を目指したい試験とは言えるわね。, 一般企業の新卒採用とは違って、公認会計士試験合格後の監査法人への就職活動は、在学中であるか否かはさほど重要ではないの。最も重要なのは「公認会計士試験に合格しているか」だからよ。そのため大学卒業間近や卒業後から目指す人も多いわ。, 学生時代が一番将来について考える時間があるのかも。じっくりと職業選択を考えた上で、目指すと決めたらいち早く行動したいと思います!, 公認会計士試験合格後のキャリアは、一般的に約9割の方が監査法人へ就職します。監査法人の採用は、「新卒採用」という概念はありません。その年の論文式試験合格発表(例年11月中旬)直後から、合格者を対象に採用選考が行われ、2~3週間で内定が決まる超短期スケジュールです。 ジャスネットキャリアは会計、税務、経理・財務分野に特化した転職支援サイトです。, 【中区】日本初の技術を持つ医療機器メーカーでグローバル経理メンバーを募集。 2019年1月31日付けで文部科学省及び日本公認会計士協会から「「「国立大学法人会計基準」及び「国立大学法人会計基準注解」 に関する実務指針」の一部改訂について」が公表されました。 公表資料等は、下記のリンクをご参照ください。 なお、例えば大学3年生で合格した場合でも、合格した年に就職活動を行うのが一般的です。大学卒業後に正式勤務となりますから、大学4年生の丸1年間は、自分の好きなように時間を使うことができます。旅行・サークル・留学など学生生活を存分に楽しむのも良いですし、就職先の監査法人によっては「非常勤スタッフ」として、学生時代から就業できる場合もあります。, 最新の2019年試験では25.2歳だったわ。過去12年間の平均では、26.3歳よ。, 公認会計士になると決めたら、早く行動しないと、ライバルにどんどん置いていかれちゃいますね!, 大学在学中に合格できるに越したことはありません。しかし合格者の平均年齢で考えるのであれば、大学卒業から2~3年後がそれにあたります。公認会計士試験の合格を目指すにあたっては、1.5~2年間の受験プランを立てるのが一般的です。短期合格を目指すあまりに無理な受験プランを組むことのないよう、しっかりとご自身の学習環境を精査した上で計画を立てましょう。, 私と同じ大学から公認会計士試験に合格している人がいると分かって、勇気がでました!

よく三大国試として司法試験、公認会計士試験、国家公務員1種、医師国家試験などが挙げられますが、... 公認会計士として独立し、会社を起こす時は監査以外にどういった分野に特化して経営していくのが良い... 【時短正社員】ファイナンシャルアドバイザー/戦略策定から統合後のサポート/必須経験_公認会計士資格をお持ちの方, 経理スタッフ~リーダー候補(公認会計士・税理士限定ポジション/積極採用中/WLB良好)/製造全般, 《助信駅》税理士監査及び経営コンサルタント【未経験OK 完全土 日休み 賞与は4ヶ月分支給 手当あり】|公認会計士, 日本を代表する資産税専門の税理士法人が「公認会計士(資産税実務経験不問)」を求めています, サーバサイドエンジニア | 自社プロダクト開発 | 業界No.1プラットフォーム | CTO直下 【業界No.1プラットフォーム・自社プロダクト開発】CTO直下でフルフレックス勤務(Pythonエン, 【経理管理事業部】経理アウトソーシング(グループリーダー候補)※大手・上場の経理・税務支援.