あんなに投薬上手だったとらえもんも、さすがにこれだけの量を長期間飲まされるとたまに吐き出すことも。

犬の腎不全とは、腎臓や全身にどのような影響がある病気なのでしょうか。また、検査の数値ではどのようなことがわかるのでしょうか。腎臓病はがん、心臓病に次いで多い死亡原因とされているため、愛犬の命を守るためにも早めの予防と治療を行いたいですよね。今回の記事では、腎不全についてや血液検査の内容、腎臓病のさまざまな治療法についてまとめてみました。, 山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。, 腎不全とは腎臓の機能が低下して、正常に働かなくなった状態を表す用語です。犬の腎臓は約80万個の「ネフロン」という組織で構成され、尿をつくって老廃物を排出する、体内環境を一定に保つ、血圧を調整する、赤血球をつくる、骨を強くするなど体にとって重要な役割を担っています。, ネフロンが傷ついたり壊れたりすることによって、残存している腎機能の数値が25パーセント以下になると腎臓病の症状があらわれるようになり、数値が低下し続けることで「腎不全」という状態に陥ります。, 犬にこれらの症状が見られるときには注意が必要です。腎不全が進行すると、本来尿として排出されるべき老廃物が体内に蓄積されて「尿毒症」にかかることがあります。高齢の犬によく見られ、重度の場合は震え(けいれん)や昏睡を引き起こし死に至ることもあるため、早期発見と治療が大切です。, 腎不全は症状があらわれるまでの時間の経過によって「慢性腎不全」と「急性腎不全」とに分けられます。「慢性腎不全」は数カ月~数年かけて徐々に腎臓の機能が低下していく病態のことを指し、さまざまな病気などが原因とされています。, 慢性腎不全は長期にわたって症状が進行するため、原因を特定することが難しいと言われています。急性腎不全から慢性腎不全になることもあれば、遺伝性の腎臓病が原因となることもあります。, 初期症状がわかりにくく飼い主が異常に気付く頃には病状が進行していることも多いようです。犬が元気そうにしていても定期的な血液検査や尿検査を行い、それぞれの数値を調べておくとよいでしょう。, 数時間~数日で腎臓の機能が急激に低下してしまう「急性腎障害」が進行し、重度になった状態を「急性腎不全」といいます。慢性腎不全に比べて発生率は低いものの、一気に病状が進むこともあるため注意が必要です。急性腎不全の原因には以下のようなものがあります。, 急性腎不全は犬にとって毒物性のあるものを摂取してしまうことが原因として多く、診断は問診や血液と尿の検査で数値を調べる他、腹部X線検査や超音波検査などによって行われます。腎臓の機能が一時的に低下した場合は早期発見により回復の見込みがあるものもあるため、犬の様子に異常を感じたら早急に動物病院を受診しましょう。, 慢性腎不全の場合は、血液検査によって腎臓の機能を反映する血中尿素窒素(BUN)や対称性ジメチルアルギニン(SDMA)、血清クレアチニンなどの数値を調べます。血清クレアチニンの数値によってステージを1~4に分類し、数値が高いほどステージが進行していると判断します。, ステージ2では残りの腎機能が33~25パーセントにまで落ち込みます。多飲多尿の症状があらわれてきますが、食欲や元気があるために飼い主が「元気な証拠」と勘違いしてしまうこともあるようです。, ステージ3になって残りの腎機能が25~10パーセントにまでなると、体内に老廃物が溜まることから下痢や嘔吐、食欲減退などの症状が出てきます。これらの症状で初めて異常に気付き、病院を受診したらかなり病状が進んでいたということも多いようです。, ステージ4では腎機能が10パーセント以下しか残っておらず、尿毒症を発症してる危険な状態です。食欲が落ちて嘔吐を続けるため、著しく痩せてしまいます。, 血液検査では腎臓の機能が33~25パーセントにまで低下しないと異常を発見できません。重篤な症状になる前に、定期的な検査を行うことで予防や早期発見、腎臓の負荷を下げる治療をすることが大切です。, 腎臓に負担をかけないために、初期ステージから食事療法を行うことが効果的であるとされています。老廃物の原因となる「たんぱく質」や、腎臓病の進行を早める作用のある「リン」、「ナトリウム」を抑えた食事に切り替えることが大切です。これらが多く含まれる肉や魚、食肉加工品や魚肉加工品の摂取量を抑え、チーズなどの使用を最低限にしましょう。, ステージが進行すると低血圧や不整脈の原因となるカリウムの数値が高くなるため、ステージの高い犬はカリウムを多く含む野菜や果物を避ける必要があります。特にさつまいもはカリウムが多いので、与えすぎないように注意してください。, 脱水症状を防ぐために、ドッグフードはウェットフードを使用したり、ドライフードをふやかしたりすると水分を多く摂ることができます。サプリメントを使用する場合は副作用などの心配もあるので、獣医の指示に従うようにしましょう。, ステージが進行し食事療法以外の治療が必要になった場合は、腎不全の原因や犬の症状に応じた薬を用いて治療します。, 脱水症状によってたんぱく質が処理されずたんぱく尿が多く出たり、尿が出ず体に老廃物がたまったりしている状態は大変危険です。このような場合は皮下または静脈に点滴をすることで症状を改善させ、尿が出るように促します。点滴をしても尿が出ない場合は利尿剤を、嘔吐が見られる場合には制吐剤や胃薬などを投与することもあります。, 腎臓への負担を大きくする高血圧に対しては、リンやカリウムの数値を下げる薬や降圧剤を使用します。血液量や血流量が少ないとネフロンがダメージを受けてしまうため、皮下点滴や静脈留置が必要になることがしばしばです。また、貧血が起こった場合は造血ホルモンなどの注射を打ち血液を作るように骨髄に働きかけます。, その他、尿毒症の原因となる物質が血液中に溜まるのを緩和する経口吸着剤の使用も有効とされています。, 血液検査の数値が改善されず末期になってしまった場合は、人間と同じように人工透析によって血液をろ過させることもできます。しかし、犬の場合は感染症のリスクや麻酔、鎮静剤のコストがかかるためメジャーな治療法ではありません。治療費が高額になっても軽減制度がないため、持続的に行うには経済面でかなり厳しいと言えるでしょう。, 健全な犬から腎臓を移植する「腎移植」についても同様です。治療を行える施設も限られているので、治療を受けさせたい場合は一度かかりつけの動物病院に相談してみましょう。, 犬がなるべく快適に過ごせるようにホームケアを行うのも有効です。新鮮な水をいつでも自由に飲むことができる環境にすると脱水症状を防ぐことができます。血行を促進して腎臓の働きを助けるために、湯たんぽや温めたタオルで背中を温めるのもよいでしょう。動物病院では、腎臓の機能を整えるためのツボをマッサージする方法を教えてくれるところもあります。, 犬の腎臓を守るためには、定期的な検査を行って尿や血液の数値を調べ、腎不全になるのを防ぐことが大切です。腎臓は一度その機能を失うと元に戻ることができず、完治させることはできません。, 腎臓病を早期に発見することで進行をゆるやかにしたり回復が見込まれたりする場合もあるので、異常がみられたらすぐに動物病院を受診し、飼い犬が元気そうにしていても年に数回は健診を受けるようにしましょう。, ※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。, 快適にわんちゃんホンポの記事が読める!見やすいカテゴリでみたいジャンルがすぐ見つかる。飼い主と愛犬のための犬専用アプリ。, 犬のために、犬の気持ちを知り、犬と共に暮らす。わんちゃんホンポは、あなたとわんちゃんの共同生活に色付けをする犬専門の情報サイトです。, この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。. ナトリウム濃度が0.5%以下のフードが理想であり、1%を超えるフードは腎臓への負担が大きいので注意してくださいね。, 歯周病は慢性腎不全のリスクを増やす可能性があるため、歯周病を予防することは大切です。犬の歯周病の大部分は歯石に伴う歯周炎によって引き起こされるため、歯石予防の歯磨きが大切です。, 歯磨きはある程度の年齢になってから急にやろうとしてもなかなかうまくいかないことが多いです。若いうちから歯磨きの癖をつけるようにしましょう。, 早期発見のためには少なくとも成犬で1年に1回、シニア犬では3ヶ月に1回は定期健診を動物病院で受診することをお勧めします。, 程度の軽いステージ1から専用の食事に切り替えるほど経過は良好といえるため、日頃からワンちゃんをよく観察してなるべく早期に異変に気付くことが大切ですね。, そして、慢性腎不全のリスクは年齢とともに増加するため、腎臓病の疑いが見られなくても、7歳を過ぎたらリンの量を抑えた食事を与える事をおすすめします。, 慢性腎不全になってしまったら、対処療法による治療をしながら生活の質を(QOL)下げないように上手に付き合っていく必要があります。, 治療として、食事療法、薬物治療による貧血改善、脂質代謝管理、糖代謝管理などを総合的に行いますが、その中で、食事療法の果たす役割は極めて大きく重要です。, そこで最も重要なのは、仔犬のときからの予防ですね。 とらえもんは基本的にはお口を手で開けさせて、舌の奥に錠剤を入れることで飲んでいますが、種類が増えると1回でまとめて投薬できる粘土状おやつも便利です。(写真左) とらえもんの投薬動画はこちら しかし、タンパク質は体をつくる上で大切な栄養素であるため、初期の腎臓病で尿毒症の兆候がみられない場合にはタンパクの制限は必要ありません。, このため、「初期の腎臓病のための療法食」と「進行した腎臓病のための食事療法食」は分けて考える必要があります。, 高血圧は腎不全の進行を進めてしまうため、ナトリウム(塩分)の過剰摂取を避ける必要があります。, しかし、極端に制限すると、脱水を引き起こし、腎臓の血流量も低下させてしまい、かえって腎不全を進めてしまうことにもなります。, ペットの異変に気付いた時にはすでに相当進行しています。そのようにならないために普段から以下の点に気を付けてあげてください。, チェックポイントは尿の量です。何かしら腎臓に不具合が起きれば生成される尿の量が変化するはずです。, 尿石により尿路がつまっていたら尿量は減少し、腎単位(ネフロン)での水分の再吸収に支障があれば尿量は増えます。, 腎臓病は、早期発見、早期治療が重要です。 そこからフードの変更やサプリメントを始めましたが、約半年でステージ3まで進行。

2018年春に健康診断で腎不全が発覚してから2年ちょっと、まだ生きてますよ! 腎不全には4つのステージがあり、とらえもんはかろうじてステージ3を維持しています。 腎臓は7割以上ダメージを受けないと症状が出てきません。 2年前のとらえもんは無症状でしたが健診でステージ2が … 腎臓の機能に問題ない犬が腎臓の療法食を食べるメリットはありませんが、腎臓に負担のかかる塩分の多いフードは良くはありません。, 塩分含有量が多いと美味しく感じるため、食いつきを良くするために塩分(ナトリウム)濃度を高めてあるフードもあります。, フードのパッケージの裏にナトリウム濃度の記載がありますので、一度確認してみましょう。, 成犬では、ナトリウム濃度が最低0.08%必要になりますが、それだけあれば十分だと考えられています。 犬の慢性腎不全(慢性腎臓病)の神経症状は初期や中期で起こるものではなく、末期の末期に尿毒症や脳症が原因で大きな痙攣発作などが起こると診察では聞きましたが、たみの様子を見ていると、 比較的初期段階から震えや光への過敏な反応 が起こっていたように感じます。

山あり谷あり、一時的には吐いて痩せてもうダメかという時期もありました。 腎臓は7割以上ダメージを受けないと症状が出てきません。 (日曜祝日は12:00まで). はじめまして。去年2月に腎不全と診断されて、今年1月20日に6歳と3ヶ月で亡くなったアメショのことです。診断された時には末期の数値で、もういつ亡くなってもおかしくないと言われ、静脈点滴(ここの病院は朝9時から夜7時まで)をまず続けて、次に皮… 色んな種類のお薬やサプリメントがありますが、全部飲まないといけないというわけではありません。錠剤が苦手な子もいれば、粉薬や液体が苦手な子もいると思います。サプリメントもその子の好みや飼い主さんのあげやすさに合わせて、続けやすいものを選んでもらえるよう多くの選択肢をご用意しています。また投薬についてもできる限りのサポートをしていきたいと思っていますので、悩んでる方はお気軽にご相談くださいね。, 猫の慢性腎不全は中高齢の猫ちゃんにはとても多い病気です。一度ダメージを受けた腎臓が機能を取り戻すことはありません。愛猫と長く暮らすためには早期発見、早期治療開始が長生きの秘訣だと思います。また来月から当院でも健診キャンペーンを行う予定ですので、8歳以上の猫ちゃんはぜひ受けてみてくださいね!, 受付時間 / 午前 9:00 - 午後 19:00 腎不全ステージ3の犬のケア 質問カテゴリ: その他 / 食事、栄養について 対象ペット: 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 女の子 / 16歳 10ヵ月 質問者: 埼玉県 / プリンママさん 2019/04/03 19:12 これらの状態はかなり重度の腎不全の時に現れます。, そして、残念ながら尿毒症を発症してしまうと、治療に関しては非常に難しいものとなります。全回復は見込めず、犬の体力によっては延命治療や症状緩和のための治療がメインとなります。, 回復させるというよりも、現状維持を目指し、出来る限り症状が悪くならないようにしていくのです。, こうした治療も犬の体力次第なところがあるため、できるかぎり早期に腎不全を発見し、尿毒症にまで症状が進行しないようにするほかありません。, 初期のころはほとんどは、症状を示さないことが多い慢性腎不全ですが、どのようにして発見されるのでしょうか。, 検査で分かったり、また少しずつ下記のような兆候がでてくると慢性腎不全のサインですので、それを逃さないように気になったらすぐに獣医さんに診てもらうようにしましょう。, ただし、多飲多尿はもちろんのこと、高齢犬で元気や食欲が落ちてきたり、体重が減ってきている場合は慢性腎不全の兆候である可能性があります。, 脱水のチェックであるテントテストも慢性腎不全を疑う手段になりますので、一度やってみるといいでしょう。, 犬の慢性腎不全は、尿検査、血液検査、超音波検査で腎臓の数値をチェックすることで診断します。, 比重、グルコース、蛋白質などいろいろな項目から腎単位(ネフロン)のろ過・再吸収の機能チェックができます。, また、シニア犬の場合、「元気がない、食欲がないのは老化のせいだろう」と見逃しがちなので、定期的な血液検査もお勧めします。, BUN値(血中尿素窒素)とクレアチニン値、P(リン値)の確認ができ、慢性腎不全の場合、早期に治療を始める事ができます。, これらの物質は本来腎臓から排泄される老廃物です。つまり、BUNやクレアチニンが上がっていれば、老廃物を排泄するために腎臓が満足に働けていないという証拠なのです。, これらの数値が上昇するのは、腎臓の大部分の機能が低下してしまってからだと言われています。, しかし、最近は従来よりも早く検知できる検査も増えてきているようですので、通っている病院にお問合わせください。, また、BUNやクレアチニンの数値が上昇する前に尿比重の低下・尿蛋白/クレアチニン比の上昇、シスタチンCの上昇などがみられるため、慢性腎不全を疑ったのにBUNやクレアチニンに異常がない場合は、これらの検査を行うこともあります。, 腎臓の腫瘍や腎結石、水腎症や腎嚢胞など腎不全を起こす特別な原因が見つかることがあります。, 腎不全の症状は初めから重篤な様子を見せず、徐々に犬にダメージを与えながらやってきます。そんな腎不全の症状ですが、検査を行うことで大きく4つのステージに分けて、腎不全の状態を見分けていきます。, そして傷ついてしまった部分が元々行っていた働きを、残された正常なネフロンが負担することになり、負担する量が増えてしまいます。, 食事療法や輸液を行って、残された正常なネフロンを保存することにより、腎不全の進行を防ぎ、悪くなってしまった腎臓でも生活の質(QOL)を保つ為の治療をします。, 病気が進んで尿毒症が出てしまった場合は、その症状を軽減することが治療の目的となります。, 腎不全の犬では高血圧症がよく認められ、腎臓の血圧が上がると、尿にたんぱく質が漏れ出てきてしまう「たんぱく尿」も増えてきます。, 高血圧やたんぱく尿は腎不全に併発しやすい病態であるとともに、腎不全が悪化する要因です。, 腎臓はタンパク質からの老廃物を排泄する働きをしますが、腎機能が低下すると老廃物が身体に溜まり、尿毒症に進行してしまいます。, その対処には、尿毒物質を腸の中で吸着し、腸から吸収させないよう尿毒症物質吸着剤を飲ませます。, 通常リンは腎臓から体の外に排泄されますが、慢性腎不全の状態では腎臓機能の低下によって余分なリンが捨てられなくなり、過剰に体に溜まり、リンの濃度が増加します。, 高リン血症が起こると、食欲不振や元気が無くなるだけでなく、ホルモンのバランスが崩れ骨折などのリスクが高くなってしまいます。, 特に犬では慢性腎不全に伴い高カリウム血症になりやすく、カリウムを下げるために点滴を行うことも多いです。, 腎不全の療法食は腎臓への負担を軽減し、慢性腎不全の進行を遅らせてくれますので?以下のような栄養管理をする事が大切です。, この素材は、体の細胞を元気にさせる(活性化する)ことが人の細胞で実証されています。, 食事療法によって、慢性腎不全の進行を抑え、尿毒症の症状を予防・軽減する事が可能です。, お家で気を付けるべきことを守ってあげることで、より良い状態を長く保つことができる可能性があります。

あらかじめ保有している何らかの病気によって腎不全が引き起こされることがあります。具体的には、水腎症、糖尿病、間質性腎炎、腎�

当院患者さんにもたくさん腎不全と闘病中の子がいますが、みんなこの投薬には悩まされていることと思います。 少しずつ嘔吐や多飲多尿などの症状が目立つようになりました。体内に老廃物がたまると気持ち悪くなるのでしょう、食欲もいまいちで体重もなんとか3キロをキープしていますが減少傾向です。 今では毎日皮下点滴をしながら、朝晩の薬づけ生活。 こうして症状が悪化した状態を慢性腎不全といいます。), 尿の生成では、血液成分をまずは大きくろ過します。ろ過は成分の大きさで分けられますので大きな赤血球はろ過されません。, また、腎臓には尿を作るだけでなく、赤血球を作る命令である「エリスロポエチン」というホルモンを産生するという働きもあります。, 腎臓の機能の低下とともにエリスロポエチンの産生量が低下してしまうと、腎性貧血を起こすこともあります。, ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、重炭酸イオンなどを調整してイオンバランスを一定にして、血液を弱アルカリ性に保っています。, 腎臓は、血液をろ過して尿を作りますが、尿中に必要な成分が漏れてしまわないように再吸収するという働きもあります。, 特に体に必要な水分や電解質を再吸収する能力は大切で、腎臓の機能の低下によって脱水や電解質の異常が起こることもあります。, 血圧が低くなると、腎臓からレニンという酵素が産生されます。レニンは血液中の※アンギオテンシン-アルドステロン系というものに働きかけ、血圧を上げます。, (※アンジオテンシン–アルドステロン系(英語: Renin-Angiotensin-Aldosterone System, RAAS):血圧や細胞外容量の調節に関わるホルモン系の総称。 レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系ともいう。血圧低下や腎臓の循環血液量の低下に伴って、活性化される。血圧の上昇後にはレニンの分泌は抑制される。), 腎臓で蓄積されたビタミンDは、腎臓で活性化されます。活性化ビタミンDは小腸からのカルシウムの吸収を促進して、カルシウムの利用を高める働きがあります。, 犬の慢性腎不全の原因としては、主に以下のようなものが考えられます。 体の老廃物を排出する大事な臓器のひとつが腎臓です。 犬の慢性腎不全の原因としては、主に以下のようなものが考えられます。 ほとんどの症例においてははっきりとした原因はわかっていません。 ・基礎疾患.

犬ご飯【豚肉とバナナのクリームシチュー】 2019年7月25日 ... 穏やかな旅立ち 腎不全犬のチロル 虹の向こうへ出発しました . 犬の腎不全とは、腎臓や全身にどのような影響がある病気なのでしょうか。また、検査の数値ではどのようなことがわかるのでしょうか。腎臓病はがん、心臓病に次いで多い死亡原因とされているため、愛犬の命を守るためにも早めの予防と治療を行いたいですよね。 腎不全の犬の食事は「スープ」も大事 7件のビュー; 穏やかな旅立ち 腎不全犬のチロル 虹の向こうへ出発しました 6件のビュー; チロルからのメッセージ 5件のビュー; 10歳♀シェルティー:キナリ 春の健康診断に行ってきました 5件のビュー なぜなら、猫アレルギーがありまして。。。, そのため犬や猫を飼っている方とお話をする機会があり、そのなかで人間と同じように病気になる子たちが多いことにびっくりしました。, そこで、自分が猫を飼うにあったって、病気のこととかをもう少し詳しく知りたいなと思って調べ始めました。, いろいろと調べるうちに、獣医さんや、ペット関連のお仕事をする方たちと、交流が生まれました。, その中で、興味深い情報などが聞けたりして、これは自分だけの物にとどめておくのはもったいないと思い、ブログを作り情報をお届けしようと考え、この『どうぶつの気持ち』を作りました。, この腎臓にダメージが加わることで発症してしまう腎不全は、命の危険にかかわる深刻な病気です。, さまざまな腎臓の病気がありますが、遅かれ早かれいずれの病気も最終的に腎不全という「状態」に至ります。, 腎不全に至る前に、病気のより早期の段階で見つけ、進行を遅らせることが重要になります。, 定期的に健康診断を行い、できるだけ早期に腎臓病を発見し、その進行を遅らせる事が重要です。, :尿毒症とは、本来腎臓から排泄される体の老廃物や毒性物質が、腎臓の機能が著しく低下することで排泄されず血中に残り、全身に毒性物質が回り障害を与える状態です。), 慢性腎不全は、尿検査、血液検査、超音波検査で腎臓の数値をチェックすることで診断します。, お家で気を付けるべきことを守ってあげることで、より良い状態を長く保つことができる可能性があります。, タンパク質が分解されると老廃物が生じるため、進行した腎臓病の場合は、食事中のタンパク質の量を減らす必要があります。, しかし、タンパク質は体をつくる上で大切な栄養素であるため、初期の腎臓病で尿毒症の兆候がみられない場合にはタンパクの制限は必要ありません。, 腎臓は常に老廃物を排泄するため働いており、若いころから食事で負担をかけないことは大切です。, 腎臓の機能に問題ない犬が腎臓の療法食を食べるメリットはありませんが、腎臓に負担のかかる塩分の多いフードは良くはありません。, ナトリウム濃度が0.5%以下のフードが理想であり、1%を超えるフードは腎臓への負担が大きいので注意してくださいね。, 歯周病を予防することは大切です。犬の歯周病の大部分は歯石に伴う歯周炎によって引き起こされるため、歯石予防の歯磨きが大切です。, 腎臓に負担のない食事に留意したり、ストレスをためないように環境面に配慮してあげることサプリメントなどで元気な体を維持していくことが、末永く愛犬と幸せに暮らす方法だといえます。.

飼っている犬が腎不全と言われました。尿素窒素130、クレアチニン9.6でステージ4という結果でした。今のところ元気そうで餌も食べます。これでも末期なのでしょうか。 先月愛犬を慢性腎不全でで亡くしました。16才でした。 久しぶりのブログ登場、院長の愛猫とらえもん推定15歳です。

亡くなる前日の昨日も、棒灸のホカホカは気持ち良さそうでした。 2019年5月16日(木) 朝 6時58分 腎不全のシェルティー チロ... 腎不全 . すべての子ではないですが、けいれんを起こす子もいます。, 腎不全の最後は、眠るように亡くなる子もいますし、けいれんなどの激しい症状を起こしながら亡くなっていく子もいます。, (※尿毒症:尿毒症とは、本来腎臓から排泄される体の老廃物や毒性物質が、腎臓の機能が著しく低下することで排泄されず血中に残り、全身に毒性物質が回り障害を与える状態です。), さらに、腎臓がほとんど機能しなくなることで、息がアンモニア臭い、口内の粘膜の壊死・潰瘍、けいれん、意識障害などが起こります。

2年前のとらえもんは無症状でしたが健診でステージ2が発覚。 とらえもんの腎不全~診断と治療開始~ 腎臓に負担のない食事に留意したり、ストレスをためないように環境面に配慮してあげることサプリメントなどで元気な体を維持していくことが、末永く愛犬と幸せに暮らす方法だといえます。, 腎臓も細胞の集合体なので、腎不全の予防として、細胞を元気に保つことができることが実証されている、東京大学医学部で研究中の自然由来のサプリメントを活用するのもお勧めです。, 今は、猫を飼おうかどうか迷っている最中。 また少し元気を取り戻し、腎臓用療法食を少しでもたくさん食べてくれるよう苦戦しながらも、おうちで元気に過ごしています。, 腎不全には4つのステージがあり、とらえもんはかろうじてステージ3を維持しています。 今年春には静脈点滴が必要となり入院管理となりましたが、約2週間で退院。 慢性腎臓病の検査には尿検査、血液検査、超音波検査などがあります。, 特に7歳を過ぎたらこのような検査をできるだけこまめに(3ヶ月に1度を目安)受けることをおすすめします。, また、シニア犬の場合、元気がない、食欲がないのは老化のせいだろうと見逃しがちなので、定期的な血液検査もお勧めします。, 腎臓は常に老廃物を排泄するため働いており、若いころから食事で負担をかけないことは大切です。

Copyright © POKKUR ANIMAL HOSPITAL All Rights Reserved. 以下の点に気を付けてあげて下さいね。, 腎臓病を悪化させる栄養素に「リン」というものがあります。リンはもともと骨や歯、細胞をつくるために必要で、体にとってとても大切な栄養素なのですが、腎臓病の犬は腎臓機能の低下によって余分なリンが捨てられなくなり、過剰に体にたまったリンが慢性腎不全を悪化させる大きな原因となることが知られています。, 腎臓病は、老廃物をおしっこの中に排泄する機能が弱るため、進行すると尿毒症などのリスクがあります。, タンパク質が分解されると老廃物が生じるため、進行した腎臓病の場合は、食事中のタンパク質の量を減らす必要があります。

ほとんどの症例においてははっきりとした原因はわかっていません。, あらかじめ保有している何らかの病気によって腎不全が引き起こされることがあります。具体的には、水腎症、糖尿病、間質性腎炎、腎硬化症、多発性嚢胞腎などです。, 他には、急性腎不全、糸球体腎炎、腎盂腎炎、高血圧症、腎腫瘍、先天性の腎臓病などがあげられます。, 老齢犬では腎機能が徐々に落ちている中で内臓の予備能力も低くなっています。環境や食事、他の疾患により腎臓に負担がかかった場合に、無理が利く範囲が小さくなっており、腎障害の悪化が起こりやすいので注意が必要です。, また、腎盂腎炎などから、慢性腎不全を起こすこともあるため、若い犬にも起こりえる病気です。, 過剰な塩分やたんぱく質を含む偏った食事も腎臓に負担がかかり腎不全にかかりやすくなります。, 慢性腎不全を発症しやすい犬種が確認されていますので、何らかの形で遺伝が関わっているものと推測されます。, 犬の腎臓病は、症状が現れたときや検査で異常が確認されたときには、かなり進行してることも珍しくありません。, 最も早期に現れる可能性がある症状は、よく水を飲み、沢山尿をするようになることです。, また、定期的に健康診断を行い、できるだけ早期に腎臓病を発見し、その進行を遅らせる事が重要です。, また、この他には、重度の貧血がみられることがあり、これは腎臓で分泌され骨髄での赤血球の産生を促すエリスロポエチンというホルモンの低下により引き起こされていることがあります。, 腎不全の末期症状では、※尿毒症や乏尿または無尿の状態(尿がほとんどあるいは全く作られない状態)になることがあります。, 腎不全が進行し、腎臓から排泄されるべき老廃物である「尿毒症物質」が体に溜まると、体はだるく、気分は優れないため、食欲・元気がなくなり、よだれ、嘔吐が起こってきます。, 少し動いただけですぐに息が上がって横になってしまう子もいます。