では、国道や県道、市道の標識は、どのような違いがあるのでしょうか? 国道の標識は逆三角形で、国道が設定された1960年代から使用されていて、国道表記と国道番号が表示されています。 免許を取得する際、私たちは教習所でいろいろなことを学びました。けれど、実際のドライブではあまり見かけない、関わることがない道路標識などは、忘れている方も少なくありません。そんな忘れがちな道路標示のひとつに、路面に突如あらわれる逆三角形のマークがあります。 こんなに大きいの!? 標識にある「○ % 」は、水平方向に100 m 進むと○m上がる(下がる)ということを示している。例えば5 % は水平方向に100 m 進むと5 m 上がる(下がる)勾配である。, 該当の部分から50 - 200 m 手前の設置を原則としている[88]が、「道路工事中」のみ補助標識「距離・区域」の併設で1 km (キロメートル)手前から設置することができる[89]。, 動物が飛び出すおそれあり(214の2)。ヤンバルクイナの飛び出しに対する注意を促している。, 規制標識は道路の構造を保全し、または交通の危険を防止するため、もしくは道路利用者の道路への出入を制限するために設置される標識[97]。都道府県公安委員会が設置するものと、道路管理者が設置するものがある[97]。多くが円形で、絶対的な禁止を示すものは赤の縁取りで青字、肯定的な命令や指定を示すものは青地で白字が使われる[98]。通常の円型の場合の大きさは直径50 cm 、赤の縁取りを入れる場合その縁の幅8 cm 、赤の斜線(左上)を入れる場合角度 45°・幅 4 cm 。補助標識を伴い、一部の車種や時間などを指定した規制を表す場合もある。歩行者に向けた規制標識は一辺90 cmの正方形が用いられ、一方通行の標識の形状は例外で長方形が用いられている[98]。, 指示標識は交通上必要な地点などを指示するために設置される標識[97]。大部分は公安委員会が設置に係るが、「規制予告」のみ道路管理者も設置ができる[97]。四角形、青地で白い絵がほとんど。通常の四角形の場合の大きさは一辺60 cm 。ただし、横断歩道は歩行者保護を目的に特別な五角形が採用され、辺の長さは底辺と斜辺が60 cm、その他の辺が20 cmである[98]。, 横断歩道(407-B)内部に電灯が組み込まれ、夜間には標識そのものと真下にある横断歩道を照らす。, 本標識に付属して本標識の意味を補足する標識[2]。一部を除き、横長で白地に黒字(トラック、バスのマークも含む)または赤(主に矢印の使用)である。, 補助標識においては、車両の種類の略称、その他の用語が用いられるが、その用語の定義を示す。(別表第2の備考一の(六)ほか), 距離・区域 (501)「西麻布3丁目」を区域指定、但し居住者用車両の除外。「居住者用車両」は住民車両の他、タクシーや配達なども含まれる。, 日・時間 (502)「21時 - 翌2時」と車両の種類 (503-A)「タクシー」。実車(賃走・割増・迎車)は規制除外。, 法定外標識とは、道路管理者によって設置された標識のうち、標識令で定められた様式ではないものを指す[4]。法定標識と同じく交通の安全と円滑のために設置されているが[125]、法定標識では伝えられない事項を伝えることを目的としている[126]。法定標識と区別するために「看板」と称することも[4][43]。形状や色彩に規定はないが設置方法は道路標識に準じている[4]。その特徴から内容は様々なパターンに分かれており、適切な計画および基準を設けなければ、道路利用者に誤解や混乱をもたらす恐れがある[126]。, 道路利用者に案内する目的で設置される法定外標識の一例として、アジアハイウェイ標識や距離標などが挙げられる[127]。, 道路標識の工事施工は一般の土木工事と共通している部分が多いが、供用中の道路で作業することがあるため交通安全や施工管理には十分な注意が必要である[137]。, 標識の設置は基礎設置、標識柱建込み、標識板取付け、検査の順で行われる[138][139]。なお、一連の作業の準備工として、設置位置を選定し、埋設台帳や試掘により埋設物の調査を行う必要がある[138]。標識の撤去は標識板取外し、標識柱撤去、基礎撤去の順番に行われる[139]。, 標識の工事を施工するにあたっての資格として全国道路標識・標示業協会(全標協)による登録標識基幹技能者[140]や道路標識設置・診断士[141]が存在する。, 標識の変状は事故や腐食による損傷、劣化や植生・汚れに伴う視認性の低下があげられる[142]。全ての道路付属物は安全かつ円滑な交通を保ち、第三者被害を及ぼしかねない変状を的確に把握して計画的に補修するための基礎的な情報を得るために点検が欠かせない[143]。特に門型柱で設置されている道路標識はそれ以外の設置方法の道路標識よりも綿密に点検されるよう取り決められている[144]。そして、道路標識の管理者は標識が常に良好な状態であるように配慮しなければならない[40][145]。このとき、管理を円滑に行うため道路標識台帳を用いて道路標識の管理を行うことが望ましい[146]。ただし、道路標識の点検を行う際に人員不足が課題となり、各々の標識の状況を十分に把握できない問題も発生していた[147]。この問題点を解決するため、ドライブレコーダーで得られた映像から位置を特定して自動で道路標識台帳を作成し、ARを用いて維持管理する技術が開発されている[148]。, 腐食に伴う耐久性の低下に伴い標識板の落下や支柱の倒壊の事案が発生している[147][149][150]。このような事案を防ぐために点検時には支柱基礎部の腐食やボルトの緩み、標識板と支柱・梁の接合部の腐食及びボルトの緩み、曲柱の支柱曲部の亀裂の存在などが重要な確認事項となる[142]。また、標識板の落下を防ぐためにボルト・ナットに加えワイヤーで標識板を接合する事例も増えている[151][142]。さらには、標識柱の倒壊を防ぐため、地際部分にアラミド繊維[152]や二重構造[153]を採用したケースや柱の内部に鉄筋棒鋼を入れる[154]などの対策もとられている。維持管理費の削減とした根本的な対策として、必要性のない道路標識の新設抑制や撤去、維持費が節約できるタイプの標識へ切り替えることもある[155]。, 標識板が汚れた場合の清掃作業は、きれいな水を吹き付け(汚れによっては灯油、鉱石油、中性洗剤も併用し)、洗浄剤を使用して表面を洗浄し、最後に乾拭きの順番で実施される[156]。このとき、標識板表面を研磨しないよう注意しなければならない(洗浄剤の選定では研磨剤を含んだものは避けなければならない)[156]。, 日本では明治時代以前から街道の交差点に「道標」が設置され、旅人に利便を与えてきた[157]。この「道標」の発生は庶民の経済力が増し、行商・参詣・巡礼などが広く浸透した江戸時代と言われている[158]。記録されている中で最も古いとされる道標は1672年(寛文12年)に設置された兵庫県川西市にある道標である[159]。行き先は寺社道や湯治道を指すことも多く、供養塔としての役割も兼ねて建立したものも存在したため、「道標」は単なる道路標識に留まらずに宗教性を帯びていたものがあったとされる[160]。, 明治に入り馬車、荷車、人力車などが街中を盛んに往来し、各地方ごとに様式が異なる立て札「制札」が設置されていたが、1899年(明治32年)6月に警視庁の通達で、道路標識の前例となる制札の様式が例示された[161][162]。1908年(明治41年)9月には警察犯処罰令で制札などの標識類を汚損・破損してはならないと規定された[163]。, 日本で最初に統一されたデザインによる道路標識が設置されたのは1922年(大正11年)のことである[164] 。これに先立ち1919年(大正9年)には初めて道路標識が道路の付属物として規定されている[165]。大正時代、道路交通の乗物として日本で普及していった馬車や自動車による事故も起こるようになり、交通の円滑を図るため、案内・警戒標識の2種類の日本全国統一の道路標識が制定され、行先案内や注意を記した看板が設置され始めた[164] 。, 1934年(昭和9年)に東京府(当時)での交通事故の増加に際し、警視庁が「交通標識統一に関する件」として8種類の道路標識を定めた[166]。警視庁が定めたものは全国で普及し、内務省では統一化を図ろうとした[166]。1942年(昭和17年)に、内務省令により道路標識令が施行されると、様式はヨーロッパに倣ったものとなり[166]、新たに禁止・制限・指導標識の3種が追加されて、道路標識は全5種類となる[167] 。その後、太平洋戦争中は金属類回収令に伴って金属製の道路標識は回収の対象となった[168]。, 太平洋戦争の敗戦によって日本はアメリカの統治下に置かれたが、進駐軍からの命令は道路標識にも及んだ[169]。1947年(昭和22年)には進駐軍が市街地の地図を作成し、それに伴いアベニューやストリートの標識も設置された[170]。一方で終戦前から定められていた道路標識は既存の様式に「禁」などの文字を補って道路利用者が分かるようにし、進駐軍の車両にも意味を明確にさせるため英文の補助板を併設するなどの暫定的な措置が取られた[171]。この結果、日本国の法律に基づいた標識と進駐軍が設置した標識とが道路上で濫用することになった[172]が、進駐軍が設置した標識は1952年(昭和27年)に姿を消すこととなる[173]。, 1950年(昭和25年)、戦前に制定されていた道路標識令が改正され、各種類の道路標識は大幅に見直しされて、現在の道路標識に通じる基本的な構成が確立される[167] 。この改正に伴って、全国でまちまちだった標識の統一が進むこととなる[174]。従来の制限標識は指導標識に統合されて、指示標識が新たに制定された。さらに、この当時の日本はアメリカ占領下の状況にあったため、道路標識の多くにローマ字や英語による併記がなされた。この時の禁止標識・制限標識・指示標識は長方形型で、上に日本語、下に英語で標識の意味が示された[175]。この様式は道路標識の意味が理解されやすいという意見と、複雑なため視認性が悪いという意見で賛否両論であった[169]。この様式は世界でも類を見ないものであり、国連標識に準拠した改正が行われるまで全国にこの様式が普及することになった[176]。規制の時間、対象、区間など明確に伝達するため、「補助板」(補助標識の前身)が新設されている[177]。警戒標識は米国の影響で様式が赤枠の正三角形から黄色の菱形に変更された[178]。「その他の危険」の前身となる警戒標識の「危険」「注意」には英語の「DANGER」「CAUTION」が表記された[注釈 20]。また、案内標識も同様にローマ字・英語併記もすべて大文字で表記され、市町村(英語:city,town,village)や駅(英語:station)は「C.」「T.」「V.」や「STN.」と特徴的な略記がなされた[167] 。, 1960年(昭和35年)になると道路標識令が廃止されて道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(略称:標識令)が施行される。案内・警戒標識は一部廃止されたものがあるものの、そのほとんどは変更なく従来標識が継続使用され、禁止・指導標識は統合されて規制標識となり[注釈 21]、現行の案内・警戒・規制・指示標識の4種類の形となった[167] 。, その3年後の1963年(昭和38年)3月に標識令が改正され、道路標識自体が一新された。交通規制の増加や高速道路の建設によって遠くからでも見やすくわかりやすい道路標識が必要となったためである[179]。新道路標識はできる限り記号化し、国連標識を尊重しつつも、従来の標識の記号も生かす方向で改正された[180]。標識の分類と形状を一致させ、規制標識は円形または四角形、指示標識は四角形、一時停止・徐行は逆三角形[注釈 22]、横断歩道は五角形を原則とした[182]。これにより、従来の英語併記も廃止する大幅なデザインの変更が行われ、現行標識のような様式となる[167] 。, 1961年(昭和36年)5月に高速道路調査会で標識分科会が発足され、高速道路の標識について研究・開発が進められた[183]。その結果、1963年(昭和38年)7月には、日本初の高速道路である名神高速道路の栗東 - 尼崎間の開通に伴って、案内標識に高速道路用標識が新たに追加された[184][167] 。その後、東名高速道路や中央高速道路の開通時にも標識の再検討が行われ、1967年(昭和42年)11月に標識令が改正されたことで高速道路の標識体系が一応完成したと言える[185]。, 1971年(昭和46年)の標識令の改正では、案内標識の大幅なデザイン変更がなされ、1950年から制定されてきた通称「白看」とよばれる白地に黒字または青字の案内標識は、地色が白から青のものへと替わられ、ローマ字・英語併記が一旦廃止された。これにより、日本のすべての道路標識は原則日本語表記のみに変わった[167] 。, その後、社会の変化により国際化が叫ばれるようになると、それに対応するため、1986年(昭和61年)の標識令改正で、15年間制定されてきたローマ字併記のなかった案内標識についてローマ字・英語併記が復活し、現行のデザインへと大幅な変更がなされた[186][167] 。2020年東京オリンピック・パラリンピックに伴うインバウンドに備え、一時停止や徐行の標識に英語併記された仕様が追加され[187][188]、更には会場に近い首都圏で先行して行われてきた案内標識の英語表記の統一を全国的に実施する方針である[189]。, 今後、全国にある道路標識をデーターベース化して、カーナビゲーションシステムとして現地に即した標識(電子道路標識)を車内で表示し、路上にある道路標識を撤去することも検討されてる[190]。また、自動運転が実用化された場合、標識の情報は車載カメラから受け取る方法と道路インフラが発する情報を受信することが考えられている[191]。, この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。, 道路管理者は、道路の構造を保全し、又は交通の安全と円滑を図るため、必要な場所に道路標識又は区画線を設けなければならない。, 都道府県公安委員会(以下「公安委員会」という。)は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、又は交通公害その他の道路の交通に起因する障害を防止するため必要があると認めるときは、政令で定めるところにより、信号機又は道路標識等を設置し、及び管理して、交通整理、歩行者又は車両等の通行の禁止その他の道路における交通の規制をすることができる。この場合において、緊急を要するため道路標識等を設置するいとまがないとき、その他道路標識等による交通の規制をすることが困難であると認めるときは、公安委員会は、その管理に属する都道府県警察の警察官の現場における指示により、道路標識等の設置及び管理による交通の規制に相当する交通の規制をすることができる。, 前項の道路標識及び区画線の種類、様式及び設置場所その他道路標識及び区画線に関し必要な事項は、内閣府令・国土交通省令で定める。, 道路標識等の種類、様式、設置場所その他道路標識等について必要な事項は、内閣府令・国土交通省令で定める。, 都道府県道又は市町村道に設ける道路標識のうち内閣府令・国土交通省令で定めるものの寸法は、前項の規定にかかわらず、同項の内閣府令・国土交通省令の定めるところを参酌して、当該都道府県道又は市町村道の道路管理者である地方公共団体の条例で定める。, ただし、愛知県は例外的に「国道1号」「国道19号」「国道22号」などの一部の一般国道の路線番号を目標地に設定している, 高度の買い物ができる商店街、専門医をもつ病院、高等学校等を中心部に持ち、いくつかの一次生活圏(役所や学校など、基礎的な公共公益的施設のサービスが及ぶ地域)から構成される半径6-10km程度の地域, 乗車定員が29人以下であっても、車両総重量の要件で大型自動車に該当する場合が法律上はありうるが、現実的には「大乗」とほぼ同義である。, 禁止標識については、規制標識に統合されて以後もデザインはほとんど変わららず、指導標識も一部で枠の色が青から赤へ変化したが、デザインに大きな違いはなかった。また、統合以前の標識のなかに特徴的なものとして「靜 QUIET」という指導標識があったが、1960年12月の統合の際に廃止された, 「一時 止まれ STOP」の八角形のデザインの標識は、1960年の制定から廃止されるまで、わずか3年間だけ使用された, 但し沖縄県(1972年までは琉球)では1967年10月27日から1978年7月30日の左側通行切り替えまで「徐行」の下に「SLOW」、「止まれ」の下に「STOP」と追記されていた。同県では38年11ヵ月ぶりに復活となる。, 「昭和61年11月1日付け建設省道政発第95号(北海道開発局長・沖縄総合事務局長・各地方建設局長・各都道府県知事・各指定市長・日本道路公団総裁・首都高速道路公団理事長・阪神高速道路公団理事長・本州四国連絡橋公団総裁・各地方道路公社理事長あて道路局長通達)」図-4。, Design of Japanese stop signs might change ahead of Olympic tourism surge, https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20200227/CK2020022702000012.html, https://response.jp/article/2016/06/29/277664.html, 紫外線を照射する新しい方式の道路標識を設置しました -中央自動車道で試行的に設置-, https://gazoo.com/article/daily/181007.html, http://www.sankei.com/west/news/151103/wst1511030041-n1.html, https://response.jp/article/2019/07/22/324682.html, http://www.asahi.com/articles/ASK4T5WKTK4TUTNB01N.html, https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00527590, 1967年10月27日、琉球政府規則第138号「道路標識、区画線及び道路標示に関する規則」, 道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令の公布について(通達), “道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令の公布について~チェーン規制に関連する改正を行います~”, http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001110.html, より視認し易い高速道路案内標識を目指した り視認し易い高速道路案内標識を目指した 標識レイアウトの変更について, PREPARATION OF A TRANSPORT FACILITATION STRATEGY FOR THE EAST AFRICAN COMMUNITY (FINAL REPORT), https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=日本の道路標識&oldid=80176726, 目的地や通過地への方向、距離、経由路線などを示すものを「経路案内」、行政境界や地点の案内を行う「地点案内」、, 文字などの大きさは寸法と同じく都道府県や市町村が条例に基づき設定することができる(, 「国道番号」「都道府県道番号」で番号の後ろに「-B」「-C」が付く様式は「交差道路標識」, 現行の案内標識は表示されている地名を順次入れ替えていくのがルールであるが、目標地が見慣れないものに入れ替わる、掲示情報が途中で途切れているものも存在する問題点が指摘されている, 「非常電話」や「非常停車帯」は自専道でそれぞれの手前又は頭上に設置し、その存在を記す, 「踏切あり」は原則として全ての踏切を対象に設置され、踏切を通過する車両が確実に停止できるよう設置されなければならない, 「その他の危険」は設置の目的が一目でわかる場合以外は補助標識「注意事項(510)」を用いる, 「一時停止」が逆三角形なのは当時のドイツを参考にしたものであり、国際標準の八角形は円形と見誤る可能性があり交通規制上で重要な標識には不適と考えられた, 「車両進入禁止」は一方通行の出口に設置し、この道路が(標識の面する方向において)車両の進入が禁止されていることを表す, 「追い越しのための右側部分はみ出し通行禁止」の規制は原則として同名の道路標示によって実施され、標識は必要によって設置される, 「歩行者横断禁止」の図柄は標識に描かれている文字が「横断禁止(-A)」と「わたるな(-B)」に分けられる。, これらの標識は、信号機により交通整理を行う交差点または横断歩道においては不要である, 「横断歩道」の図柄は「一般用(407-A)」と「学童用(407-B)」に分けられる。この中で学童用は, 公安委員会が設置する補助標識の寸法は横60 cm を基準とし、文字数は1行7文字まで、行数は3行までに収めなければならない, 1つの補助標識に2以上の表示を行う場合、上から「車両の種類」「日・時間」「距離区域又は区間」の順にしなければならない.

Q4 標識は落下すると危険なので、まっすぐに取り付けなければならない。○か×か。 標識は、大きく分けて「案内標識」「警戒標識」「規制標識」「指示標識」「高速道路標識」の5種類。さらに、これらの標識の意味を補足するための「補助標識」があります。標識の役割に適した色が採用 … Q5 案内標識板の漢字の大きさは、必ず30cmにしなければならない。○か×か。, 標識は、大きく分けて「案内標識」「警戒標識」「規制標識」「指示標識」「高速道路標識」の5種類。さらに、これらの標識の意味を補足するための「補助標識」があります。標識の役割に適した色が採用されています。, 情報を伝える色としてよく使われる青色。視認性が高く、正しく情報が伝わりやすいです。, 危険や禁止を表すときによく使われる赤色。注意をひく色で、人間の感覚に訴える効果があります。, 注意の意味でよく使われる黄色。人の目には、前方に飛び出して、近く大きく見えるという特性があります。子どもの帽子などにも使われている色ですね。, 自然界に最も多い色で、目に優しく、頭をすっきりさせる緑色。速いスピードで走っていても読みとりやすいことから、高速道路の標識で使用されています。, 丸、三角、四角以外にも五角形があります。横断歩道を表示する標識については、歩行者保護の視点から、特別な五角形とされました。​​, 丸型は、実際より大きく見える性質があります。「制限速度」や「車両進入禁止」など、特に注意が必要な標識に使われています。広告や看板などは四角のものが多いので、丸型の方が目立ちやすいという理由も。, 不安定な形のため注意を引きやすい逆正三角形。「徐行」「一時停止」など、特に重要な規制を知らせるのに使われます。, どっしりと安定感のある四角形。案内や指示をする標識に使われています。また、「警戒標識」は、角を上にした不安定な形で注意をうながします。, 決められた時間になると別の内容に切りかわる「可変標識」。クルマが入れないようにして歩行者の安全を守ったり、クルマの流れをスムーズにしたりするのが主な目的です。高速道路上では、速度表示を変えて最高速度を規制する「可変式速度規制標識」があります。雨や強風などの気象状況や、事故や渋滞、工事などによって、最高速度を変え、安全確保を行っています。, 大型の案内標識を取り付ける場合、反射性能を高めて視認性をよくするために、通常約3度、前に傾けることになっています。また、東北地方などの積雪寒冷地域では、積雪や吹雪によって雪が付着し、内容が読み取れなくなる場合があります。そのため、標識板の傾斜角度を30度程度まで大きくしています。, 一般に用いられる案内標識板の漢字は、視認性を重視して30cmが使用されています。ただし、車線数や交通量の多さで文字の大きさは異なります。また、一般道よりスピードが出る高速道路においては、50cmが使用されています。 いかがでしたか? 見やすく分かりやすいよう、さまざまな工夫がされているんですね。標識を守って、安全運転を心掛けましょう。, 国土交通省 道路標識

赤い逆三角形の「止まれ」の標識は道路に出れば必ず目にすることが出来ます。「止まれ」の標識は見た通り「一時停止」の標識です。今回は、「止まれ」の標識の豆知識を集めてみました!身近にある標識には意外と知らないことがあるかもしれませんよ。 日本の道路標識(にほんのどうろひょうしき)では、日本における道路標識について記述する。日本では道路上の安全と円滑のために道路標識が設置され、その様式や設置方法などは道路標識、区画線及び道路標示に関する命令に基づいて定められている。, 日本における道路標識は本標識(案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識)と、その本標識に付属する役割を持つ補助標識に区別されている。また、道路標識を設置する主体は都道府県公安委員会と道路管理者に分けられる。, 道路標識の源流は江戸時代から設置が始まったとされる「道標」であり、日本で統一されたデザインの標識が設置され始めたのは大正時代のことである。その後、国内における道路交通情勢の変化に応じて様式の変遷・追加が行われ現在に至る。, 日本では道路標識は道路における交通の安全と円滑を図るために設けられる[1]。路面標示や信号機とは有機的あるいは補完的に設けられる[2]。, 日本の道路標識を大別すると本標識と補助標識に分けられる。本標識は案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識の4つに区分され、補助標識は本標識に付属するものとしている[2]。, 案内標識は、道路案内のため主に青地または緑地に白の2色で表された標識で、目的地の方向や距離、現在地の情報、道路の路線番号などを通行者に伝えるために設置される[3]。警戒標識は黄地に黒の2色で表された菱型の標識で、その先の交差点や踏切、車線減少、信号機や学校があることを通行者に注意を促すために設置される[3]。規制標識は赤地に青・白または青地に白で表される。多くは円形あるいは四角形・逆三角形の標識で、通行者に通行規制や禁止事項を伝えるために設置される[3]。指示標識は青地に白の2色で表される主に五角形や正方形の標識で、横断歩道、中央線、駐車可、優先道路などを運転者に伝えるために設置されるものである[3]。また、補助標識は距離や区域、時間、車両の種類、方向など本標識を補足するための標識で[3]、本標識の下に設けられる。, なお、これ以外に案内、注意喚起、指導用の看板類が設置されることがあるが、これらは一般に道路標識には含まれない[2]。しかし、法令上で正式には定められていない標識として法定外標識と呼ぶことがある[4]。, 道路標識を設置・管理する主体で区別すると、都道府県公安委員会が所轄するものと、道路管理者(国土交通省、都道府県、市町村、NEXCOなど)が所轄するものに分けられる[5]。規制標識および指示標識は都道府県公安委員会・道路管理者の両者が所轄する対象となるもの、もしくはどちらか片方が所轄するものが混在する[5]。その一方で、案内標識と警戒標識は全て道路管理者の下で設置・管理が行われている[5]。, 法令上では定められていないが、交通に対する案内、警戒、規制、指示の内容を表現するために用いられる板を「標識板」、その標識板を固定するために用いられる支柱を「標識柱」と呼ぶ[6][注釈 1]。, 陸上で国境を接する国同士では自動車による越境が日常的に行われているが[7]、島国であり他国と接続する道路を持たない日本ではこのようなことがないため、日本とそれ以外の国では道路標識の内容やデザインに大きな差がある。, そもそも国家間で道路標識や交通制度を統一することは陸路貿易の活性化や交通安全保持のために必要であり[7]、実際に多くの国が「道路標識及び信号に関するウィーン条約(ウィーン条約)」に則って道路標識を制定している[8]。この条約で提示された国際連合道路標識(国連標識)は、古くから国境を越えて道路網が発展してきたヨーロッパの様式を基に、母語に関係なく意味が理解できるように設計されているため[9]、結果的にこの目的に適うものとなっている[10]。, 日本はウィーン条約を批准しておらず[11]、更に独自の基準で道路標識を制定しているため、諸外国との統一性はあまり見られない[12]。実際は、一部ウィーン条約を尊重した法整備や[12][13]訪日外国人のレンタカー利用増加に向けた対応を行っているものの[14]、依然として国際標準とは大きく異なっている。, 例えば「一時停止」の標識は国際的に八角形または円形が一般的だが、日本は逆三角形のものを使用している[11]。また、漢字のみでデザインされた標識(「危険物積載車両通行止め」「停車可」など)もあり[15]、このように外国人旅行者がその意味を解するのが困難な標識は、運転時に混乱を引き起こしストレスや事故の原因となり得るため、国連標識に近づけるなどの対策や再整備が必要であるという指摘がある[16]。2019年に行われた中部国際空港からレンタカーを利用する外国人への調査によると、「一時停止」の標識の意味を理解できる外国人の割合は3割以下であった[17]。一方、日本の禁止を表す標識は原則として赤い丸に赤い斜線を加えるという原則が保たれているため、これと赤い丸のみで禁止を表す標識が混在する国連標識などと比べて統一感があると言える[18]。, なお、日本は他国と比べて道路標識が数多く至るところに設置されている[12]。公安委員会が設置する道路標識が他国と比べ多い理由は、道路網が密であり、主要幹線道路も都市内を貫通することで通過交通と地域交通が混在しており、これらの道路環境の中で安全と円滑を確保するにはきめ細やかな交通規制を実施せざるを得ないからである[19]。, 道路法、道路交通法に基づき道路管理者と都道府県公安委員会は道路標識を設置しなければならない。, ここで言う「内閣府令・国土交通省令」が道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(以下、標識令)である。標識令によって様式や設置基準、設置主体が規定されている[20]。なお、都道府県や市町村が設置する案内標識や警戒標識の寸法や文字の大きさは条例によって独自に定めることができる(道路法第45条第3項)。, また、法律には定められていない事項に関してはマニュアルや基準が整備され、これに則って計画・設計・施工・維持管理が行われている[21]。, 道路交通法に基づく交通規制は道路標識または道路標示による明示によってはじめて強制力を持つものであり、明示が無い場合は法定の規制が働く[22]。この原則を「標識標示主義」と呼ぶ[22]。すなわち、交通規制を行う規制標識・指示標識は分かりやすさ・見やすさがなければ効力が発生せず、適法な設置の標識でも認識できない状況のものはその効力が失われる[22]。そのため、樹木に隠れるなどして見づらい規制標識・指示標識は無効となる[23]。また、公安委員会から正規の手続きを受けないで設置された規制標識・指示標識も無効とされ、たとえ取締を行ったとしても違反者に対して反則金の返還や違反歴の削除を行うこととなる[24]。, 標識を設置する際は建築限界を侵さず、視認性を損なわないようにしなければならない[25]。道路標識の設置方法に関しては、道路管理者と公安委員会との設置主体の違いによって道路利用者に不便な道路標識が設置されているという指摘が存在する[26]。また、同じ情報が複数表示されることのないよう、標識板の集約化などを行うことが望ましいとされている[27]。, 多雪地域において標識板に着雪することは視認性の悪化を招くため、標識板を傾斜して設置して風の流れを強くすることで着雪を防止してきた[30]。一方で、大型の案内標識板は裏面に雪が積もって落雪が起こる事があるため、それを防ぐためにフラット型・屋根型・カバー型などの方法で標識板裏面の積雪を防いでいる[31]。, 道路標識の基礎は標識板や標識柱の自重および風荷重を安全に地盤に伝え、標識を堅固にする[32]。道路標識の基礎は以下のものが一般的である[33]。, 一部の案内標識[注釈 2]は寸法の制限が設けられてなく、代わりに文字の大きさの基準値が設けられている(後述)。, 道路の設計速度や交通の条件によって、道路標識の拡大や縮小が可能である。警戒標識の場合、設計速度が60 km/h (時速60キロメートル)以上の道路においては規定の2倍の大きさまで標識を大きくでき、設計速度が100 km/h 以上の場合は同様に2.5倍の大きさまで大きくできる。一方、規制標識や指示標識は規定の2倍の大きさまで拡大、又は1/2倍の大きさまで縮小できる。拡大する場合は通常は1.5倍に拡大したものを採用される[36]。, 道路標識の基準は、従来はすべての道路について、標識令によって規定されていたが、地方分権の流れのなかで、2012年4月1日からは、都道府県道や市町村道で設置する標識の寸法については、道路管理者である自治体の条例で定めることになった[37]。具体的には、道路法第45条の規定が改正され、以下のようになった。, このように改正されたきっかけは、金沢市が2006年(平成18年)3月31日に内閣府の構造改革特別区域(周辺環境に調和した道路標識金沢特区)に認められ[38]、この特区の全国展開として地域の特性に応じて柔軟に対応できるよう基準を緩和すべきと判断されたためである[39]。, 外部照明方式(遠方照明方式)を用いた標識の例(道央自動車道 北海道虻田郡洞爺湖町), 外部照明方式(遠方照明方式)を用いたジャンクション分岐部直前の「方面及び方向(108の2-E)」標識の例(道央自動車道 北海道千歳市), 可変標識の一例。写真の例はリバーシブルレーンを実施するために可変標識を設置している。, 出口の予告(109)の文字部分に逆光対策としてスリットを使用している標識(新名神高速道路 滋賀県甲賀市), 方面及び出口の予告(110-A)と方面及び方向(108の2-D)の白色部分に逆光対策としてパンチングメタルを使用している標識(道央自動車道 北海道苫小牧市), 道路標識に用いられる色彩は、標識令では「緑色」、「青色」、「黄色」などとされているのみであり、具体的な色度の指定はされていない。一方で、日本産業規格(JIS)により保安用反射シート及びテープの規格が決められており、道路標識の色彩はこちらに準拠している[50]。, 標識板や標識柱には腐食防止のため防錆処理が行われ、その一環として塗装が施される。塗装で用いられる色は原則として白色か灰色(大型の標識柱の場合は重たい印象を与えないため亜鉛めっきが主流[51])だが、周辺環境や景観との調和のために異なる色を用いることもある[52][53]。その場合はダークグレーやダークブラウンなどが採用される[54]。, 案内標識は道路利用者に対して市町村の境界、目的地や通過地への方向および距離などを示すとともに、利用者の利便のため必要な沿道に関する各種の案内を行う標識である[2]。全ての案内標識が道路管理者によって設置される[55]。, 方面及び方向 (108の2-A) 。国道3号と県道3号が分岐するため、混同しないよう国道側が赤く塗られている(熊本県熊本市北区), 警戒標識は道路利用者に対して沿道における運転上の危険または注意すべき事象を予告する標識である[57]。警戒標識の過度な設置は警告効果を弱める原因であるため、適正な設置計画が重要である[83]。全ての警戒標識が道路管理者によって設置される[55]。デザインはアメリカに倣ったもので[84]、黄色地に黒ふち・黒模様の菱形。通常の大きさは一辺 45 cm。, 視認が困難で注意喚起が必要な交差点がある場合に設置する。原則として交差点手前30-120 m (メートル)の間に設置する[85]。, 曲線が開始する30 - 200 m の間に設置され、道路の状況(設計速度、交通量、事故の有無等)から設置の必要性を十分に検討しなければならないとしている[86]。, 設計速度と縦断勾配の大きさからみて、急勾配の手前30 - 200 m の間に設置される[87]。