「特別の教科 道徳」の趣旨を踏まえた指導と評価の在り方 - 92 - 第1 研究主題 第2 研究の背景 「特別の教科 道徳」が創設された最も大きな背景には、いじめの問題がある。 道徳教育は、なぜ必要とされているのでしょう。そして、なぜ道徳が「特別の教科」になったのでしょうか? 従来、小中学校では「道徳の時間」が週1回、教科外活動として設けられていました。2015年に学習指導要領が一部改訂されると、道徳は「特別の教科」(道徳科)として位置づけられるように。新たな学習指導要領は、小学校では2018年度から、中学校では2019年度から全面実施されます。 道徳が教科化に至った背景はいくつかありますが、そのなかでも大きいのが、松野博一・文部科学大臣( … 東京学芸大学|道徳教育に関する小・中学校の教員を対象とした調査

光村図書出版|質問7 道徳で求められる「評価」って、どんなもの? 道徳の時間においては 道徳教育の目標 に基づき各教科外国語活動総合的な 学習の時間及び特別活動における道徳教育 と密接な関連をりながら計画的発展 的な指導によってこれを補充深化統合 し道徳的価値の自覚及び自己(それに基 All rights reserved. 現実のいじめの問題に対応できる資質・能力を育むためには、「あなたならどうするか」を真正面から問い、自分自身のこととして、多面的・多角的に考え、議論していく「考え、議論する道徳」へと転換することが求められています。, (引用元:文部科学省|いじめに正面から向き合う「考え、議論する道徳」への転換に向けて(文部科学大臣メッセージ)について(平成28年11月18日)), 道徳が教科化された理由はほかにもあります。文部科学省が2013年に設置した「道徳教育の充実に関する懇談会」において、道徳は教科外活動であるために他教科と比べて軽視され、実際は「道徳の時間」にほかの科目の授業が行われていると指摘されたのです。道徳の教科化によって年間35時間の授業が確保されるようになり、この問題は解決されると考えられています。, 以上のような理由で道徳教育の必要性が強く主張され、より効果的な教育が行われるよう、道徳が教科化されたのです。, 今すぐ「Famm無料撮影会イベント」に行くべき4つの理由。写真で「自立心」や「自己肯定感」がアップする! PR, 2015年3月に告示された小学校学習指導要領(一部改正)によると、学校における道徳教育の目標は以下のとおりです。, 道徳教育は、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき、自己の生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とする。, 道徳教育の目標に基づき、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる。, 上記の目標を達成するために「特別の教科 道徳」で扱われる内容項目は、「4つの視点」としてA・B・C・Dに大きく分けられています。小学1~2年生に該当する項目を以下でまとめて紹介しますね。, それぞれの内容項目は「学習指導要領解説」内で詳細に解説されています。以下は、「A 主として自分自身に関すること」に分類される内容項目「よいことと悪いこととの区別をし、よいと思うことを進んで行うこと」についての一部抜粋です。, 人として行ってよいこと、社会通念として行ってはならないことをしっかりと区別したり、判断したりする力は、児童が幼い時期から徹底して身に付けていくべきものである。それとともに、より積極的で健康的な自己像を描くことができるようにすることが大切である。, 指導に当たっては、積極的に行うべきよいことと、人間としてしてはならないことを正しく区別できる判断力を養うことが大切である。また、よいと思ったことができたときのすがすがしい気持ちを思い起こさせるなどして、小さなことでも遠慮しないで進んで行うことができる意欲と態度を育てる指導を充実していくことが大切である。, 学習指導要領解説は、分かりやすい言葉で丁寧に書かれたものです。教員だけでなく、保護者の皆さんも目を通してみてはいかがでしょう。「特別の教科 道徳」の目指しているものがイメージしやすくなりますよ。, 「特別の教科 道徳」の授業では、実際にどのようなことが行われるのでしょう? まずは、道徳が教科外活動だったときの事情を確認します。, 東京学芸大学は2010年から2011年にかけて、全国の小中学校1,514校の教員を対象に、道徳教育に関する調査を行いました。調査結果は、「一般校」と、地方自治体や文部科学省から「道徳教育の研究指定校」として選ばれた「指定校」の2つに分けて集計。, この調査によると、小学校における道徳の授業で最も多く使われている教材は「道徳用副読本」(一般校:97.0%。指定校:98.9%)、次に「心のノート」(同82.4%、79.1%)でした。ほかには「書籍・雑誌」(同39.5%、37.6%)「都道府県、市町村等の資料」(同31.1%、34.8%)など。, 副読本とは、文部科学省や地方自治体、出版社が発行している、教科書に準じた書籍です。当時、道徳は教科ではなかったために検定教科書が存在せず、多くの授業では副読本が使われていました。, 文部科学省発行の副読本として知られているのが『わたしたちの道徳』です。上で挙げた内容項目ごとにページが分けられ、「読み物部分」と「書き込み部分」で構成されています。「読み物」とは、物語や偉人の名言、コラムなど。「書き込み部分」には「あいさつをされたときの気もちを書きましょう」「お年よりには、どのようなことをするとよろこばれるでしょう」のような指示・問いがあり、書き込めるスペースが用意されています。, 『心のノート』とは、同じく文部科学省が発行した副読本。これを全面改訂したものが、上述の『わたしたちの道徳』なのです。『心のノート』は全国の小中学校に送付されていたため、見たことがある人も多いでしょう。中には、道徳に関する読み物や、自分の気持ちについて書き込むページがあります。, 東京学芸大学の調査結果において、道徳の指導方法として多く行われていたのは、「話合い(小集団やペアによる)」(同72.5%、76.7%)および「役割演技(ロールプレイ)・劇遊び」(同64.3%、71.0%)でした。教員の回答によると、小集団の話し合いで互いに意見を出し合ったり、インタビュー形式の役割演技が行われたりしていたようです。, さて、2018年度には、公立の全小学校において「特別の教科 道徳」が教えられるようになりました。それにともない、授業は検定教科書に基づいて行われます。, 2016年度の検定に合格した出版社は8社。たとえば東京書籍の1年生向け教科書は、「編修趣意書」によると、「読み物教材」と「学習活動ページ」で構成されたもの。読み物を通して子どもが考えた「道徳的価値」を「学習活動ページ」で深めるのだそう。「学習活動ページ」では、クラスメイトとの意見交換や発表のやり方が提案されています。この活動での発言内容や、子どもが教科書に書き込んだことが、教員による評価に利用できるそうです。, 上記のような検定教科書を用いた「特別の教科 道徳」はどのような授業になるのでしょう? 学習指導要領には、道徳科について「自分の考えを基に話し合ったり書いたりするなどの言語活動を充実すること」と記載されています。学習指導要領解説における言語活動の説明は、以下のとおり。, 話合いは、児童相互の考えを深める中心的な学習活動であり、道徳科においても重要な役割を果たす。考えを出し合う、まとめる、比較するなどの目的に応じて効果的に話合いが行われるよう工夫する。座席の配置を工夫したり、討議形式で進めたり、ペアでの対話やグループによる話合いを取り入れたりするなどの工夫も望まれる。, 書く活動は、児童が自ら考えを深めたり、整理したりする機会として、重要な役割をもつ。この活動は必要な時間を確保することで、児童が自分自身とじっくりと向き合うことができる。また、学習の個別化を図り、児童の考え方や感じ方を捉え、個別指導を行う重要な機会にもなる。, 道徳的な話を読んだり聞いたりすることよりも、自分の考えをアウトプットすることが重視されているようですね。道徳の教科化にあたり、「考える道徳」「議論する道徳」になることが強調されています。, 決まった答えのない道徳上の問題について、子どもが自らの考えを深め、クラスメイトと意見を交わすことで、自分なりの価値観を形成できそうですね。, 文部科学省は、「特別の教科 道徳」の授業作りに役立つ資料を掲載するWebサイト「道徳資料アーカイブ」を開設しました。同サイトでは、「考え、議論する道徳」の実践事例が紹介されています。, たとえば、熊本市教育委員会から提供された小学2年生の指導案は、『わたしたちの道徳』に掲載された物語を基にして、「素直に非を認めて謝ることの大切さ」について子どもに考えさせることを目指すものです。, 指導案によると、子どもには「友達と仲よく活動しているが、時に、自分の立場が不利になりそうだったり、自分の思いがうまく伝えられず気持ちが高ぶったりしている場合は、自分の非をなかなか認められない」ことがあるそう。このような「分かっていても行動に移せないこと」に気づかせ、それを乗り越えたときの爽快感を実感させるため、役割演技を取り入れたことが評価されています。, なお、道徳教育が行われるのは道徳の授業内だけではありません。道徳教育は「学校の教育活動全体を通じて行うもの」であり、ほかの教科や特別活動などにおいても適切な指導が行われなければならないと、学習指導要領に書かれています。学習指導要領解説によると、道徳科以外での道徳教育については、以下のことに配慮するべきなのだそうです。, 道徳が教科になったということで、評価基準が気になる人がいるかもしれません。道徳科の成績は、通知表にどう反映されるのでしょう。また、中学受験や高校受験には関係するのでしょうか?, 文部科学省によると、道徳は「特別の教科」であるため、数値での評価は行わないとのこと。また、入学試験で使用されることはなく、評価が内申書に記載されることもないそうです。, では、どのように評価するのかというと、「他人の考えをしっかり受け止めている」などの子どもが成長した様子を担任が見定め、「励まし、伸ばす」文章を書くのだそう。ほかの子どもと比較することはせず、「規則の尊重」や「家族愛」など、内容項目ひとつひとつを評価することもないよう定められています。, また、「中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編」の作成に協力した富岡栄・准教授(麗澤大学)によると、道徳科における評価は他教科と異なり、目標に到達したかどうかを見るものではないそう。, このように、子どもの個性や成長に着目したポジティブな評価文であれば、それを読んで子どもが自信をつけられるかもしれません。, これまで「特別の教科 道徳」について詳しく見てきました。さまざまな問題意識によって教科化に至った道徳ですが、多くの方がご存知のように、批判的な意見が少なくありません。何が問題とされているのでしょう?, 最もよく聞かれる批判が、学校における道徳教育は「子どもに特定の価値観を押しつける恐れがある」というものです。2014年、東京弁護士会は道徳教育に関する意見書を公開しました。そのなかでは、「現行の道徳教育の問題点」として以下のようなことが指摘されています。, 現行の道徳教育は、国家が学習指導要領により特定の価値観を「正しいもの」として設定し、子どもたちに提示するという内実を有している。こうした道徳教育は、「正しい」とされた特定の価値観を受け入れない子どもへの事実上の不利益評価をもたらすおそれがあり、国家による子どもたちに対する特定の価値観の受け入れを強制するものとなりかねない。, 特に、中学校の学習指導要領に記載された内容項目のうち、「日本人としての自覚をもって国を愛し」という部分が問題視され、以下のような懸念が表明されています。, 自国を愛するかどうか、どのような内容の愛国心を有し、それをどのように表現するかは、個人の価値観に委ねられるべき事柄であり、愛国心を持つか否か、一定の内容の愛国心やその表し方について、国家により押し付けられるものであってはならない。「国を愛」することを単純に「善いこと・正しいこと」として公定する道徳教育は、個人の価値観に介入し、特定の価値観の受け入れを強制するものとなりかねない。, 上記の「日本人としての自覚をもって国を愛し」という部分は、2018年9月現在の学習指導要領にも引き継がれています。これは小学校の学習指導要領だと、5~6年生向けの内容項目「我が国や郷土の伝統と文化を大切にし、先人の努力を知り、国や郷土を愛する心をもつこと」に相当。学習指導要領にこのような内容を盛り込むことが、「価値観の押しつけ」だとして批判されているのです。, 道徳教育の問題点は、ほかにもあります。それは、「特別の教科 道徳」において「考え、議論する道徳」が本当に実践されるかどうかは、教員の力量に大きく左右されてしまうこと。, 2018年9月現在の学習指導要領は、道徳科に関して「多様な見方や考え方のできる事柄について、特定の見方や考え方に偏った指導を行うことのないようにすること」と定めています。そして学習指導要領解説においては、「考え方は一つではない、多様であるということを前提として理解する」「特定の価値観を児童に押し付けたり、主体性をもたずに言われるままに行動するよう指導したりすることは、道徳教育の目指す方向の対極にある」「一人一人の考え方や感じ方を大切にした授業の展開を工夫する」など、価値観の多様性が何度も強調されます。, しかし、このような多様性が授業内で保たれるかどうかは教師次第です。2018年4月に放送されたNHKの報道番組『クローズアップ現代+』は、小学校における道徳教育の事例を取り上げ、大きく注目されました。番組に登場したのは、杉並区のある小学校。道徳の教科化が始まる1年前から、試験的に道徳科を教えていたそうです。, その回の授業で使われたのは、文部科学省の検定に合格した教科書。扱われたのは「お母さんのせいきゅう書」という話です。「たかし」が母親に「お使い代」や「お掃除代」として500円を請求すると、母親は彼に500円をくれ、同時に自分からも請求書を渡します。しかし、母親からの請求書には「病気をしたときの看病代」「おもちゃ代」などが列挙されていたのですが、いずれも「0円」だったのです……。, この話をテーマに、授業内で話し合いが行われました。担任の先生が母親の気持ちについて考えさせると、子どもたちからは「私の宝物はたかしだから、お金なんてもらわないよ」「お金はいらないから、そのかわり、たかしの成長を見せてね」など、家族にお金を請求しないのは当然だという意見が次々と上がりました。, しかし、周囲とは異なる意見を言う児童もいました。「子どもっていいな。えらいことするとお金がもらえるから、私も子どもがいいな」――母親はお金を欲しがっている、という解釈です。それを聞いたクラスメイトたちは大笑い。先生は「でも、お母さんは0円の請求書を渡した。お金がほしい、いいなと思うんだったら……」と指摘。クラスメイトも、本当にお金が欲しかったら金額を書くはずだと先生に同意しました。, この児童の少数意見は、先生やクラスメイトによって否定されるかたちに。辛かったのか、泣いてしまいました。番組スタッフが話を聞くと、家事をしているのにお金をもらえない自分の母親を思っての発言だったそう。VTRを見た教育評論家の尾木直樹氏は、「無償の愛、それは家事労働」という決めつけについて「もっと多様化してて、柔軟になってもいい」と指摘。SNS上でも、教員が期待する意見しか認められないなどとして批判の声が上がりました。, 一般的に、「授業」や「勉強」というと、すでに決まっている答えを先生が生徒に教えるもの。しかし、道徳科で重要なのは、多様な意見があるということです。その原則を担当教師が強く意識していないと、道徳科の目的に反してしまいかねませんね。, このように、いくつかの批判を抱えつつも教科となった道徳。教科化が推進されたことにも、反対されたことにも、実は戦前の歴史が影響していたのです。, かつて、日本の学校では「修身」という科目名で道徳教育が行われていました。1890年に告示された「教育に関する勅語」は、家族愛や勤労など11種類の「徳目」を含んでおり、最も重要視されていたのは「愛国心」。徴兵の発令を受けたら喜んで応じるべきだ、などと考えられていました。, そして第二次世界大戦後、GHQの指令によって「修身」は廃止。衆議院では、「教育勅語」を廃止しなければ「明らかに基本的人権を損なう」などの決議がなされました。, しかし1958年、学校教育法施行規則が改正され、教育課程に「道徳の時間」が組み込まれ、「愛国心」も項目に含まれました。2006年には教育基本法が改正され、第2条に教育の目標として「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」が明記されたのです。, 以上のような歴史を念頭に置くと、2015年の学習指導要領一部改訂によって道徳が教科になったことは、日本の道徳教育にとって非常に大きな意味を持つことが分かりやすくなると思います。道徳が教科として教えられるのは、戦前以来なのですから。, これまで日本における道徳教育を概観してきました。ところで、海外の学校では道徳教育が行われているのでしょうか。そうだとすれば、どのような授業なのでしょう?, 文部科学省によると、英国のイングランド地域において道徳科目に近いのは「市民性(citizenship)」および「PSHE(Personal, Social, Health and Economic education、人格・社会性・健康・経済教育)」です。教科教育を専門とする今谷順重氏によると、「市民性」の授業が必修科目として導入されたのは2002年。12~16歳が対象です。「市民性」導入の背景には、以下のような要素があるそう。, 英国政府の公式サイトによると、「市民性」の授業の目標は以下のとおり。日本の道徳科とはずいぶん異なるようです。, 日本の道徳科により近いのは「PSHE」のほうだといえるでしょう。この授業は学習指導要領などによって基準が定められていないため、内容は学校によって大きく異なるそうです。学校教育を研究する舘林保江氏によると、イングランドで「PSHE」が導入された背景には、家庭や地域における教育力の低下があるそう。基本的な生活習慣などを教えることが学校教育に求められるようになったのだとか。なんだか、日本と似ていますね。, 舘林氏は、2007年の現地調査で見学した「PSHE」の授業風景を紹介しています。ある学校の第2学年(6~7歳)で行われた「PSHE」は、「心配事への対応」をテーマとし、時間は20分間。まずはウォーミングアップとして、2~3分間のいす取りゲームが行われました。そして、先生が「今、自分はどんな気分なのか一言でみんなに伝えてみましょう」と促すと、多くの子どもは「Very happy.」「Excited.」とポジティブに答えたそうです。, 次に、先生はその回のテーマが「心配事」であると発表して具体例を挙げ、自分の心配事についても考えるよう指示。子どもたちは隣の人との話し合いを経て考えをまとめ、一人ずつ発表しました。先生はその都度、肯定的なコメントをしたそうです。そして授業は、以下のように印象的な終わり方をしました。, 質問が一通り巡回し、教師はまとめとして、心配事は一人で抱えず、常に信頼できる家族や友達に話すこと、そして心配事には必ず解決策があることを強調した。最後に、楽しい雰囲気で終わるためにちょっとした遊びを行った。「何か心配しているときの自分の顔はどのようになっていますか? 表情を見せてください」と全員に“心配顔”をするように促した。「では、次に心配が解決したときの“ハッピー顔”をしてください」と呼びかけた。この“心配顔”と“ハッピー顔”を何度か繰り返し、クラスの雰囲気が明るくなったところで授業は終了した。, (太字は編集部による)