気を衒わず、確かな表現力でベートーベンの3大ピアノソナタを表現するところは流石は大御所って感じです。 静かで神秘的な第一楽章、可憐で可愛らしい刹那的な第二楽章に続き、 この第三楽章は、今まで秘めていた感情を爆発させるような、のっけから激しめの曲です。, 嵐を起こして全てを吐き出す!といった感じの最終楽章。 ぜひとも劇的に弾ききりたいですよね。, 私はこの曲を弾くと興奮し過ぎて、左手がぐちゃぐちゃになります。(後述するアルベルティバスの部分です。。), 演奏時、(興奮のあまり)つい我を忘れがちになるこの曲、いつもつまずいてしまうあの部分、もっと冷静に弾けるようになりたいものです。, 以下は、ベートーヴェン ピアノソナタ「月光」第三楽章を演奏する上で、難所をどう克服していくかを私自身の備忘録として記したものになります。, ノンレガート気味に滞りなくクリアに弾くところです。そのためには、音同士が決してくっつかないように、打鍵後すぐに次の音に重心が移るよう指を良く動かす必要があります。, 黒鍵と白鍵が入り混じってデコボコした鍵盤上を、音の粒を揃え、ムラにならないように弾くには、アルペジオを2音、3音、4音ずつに分解してスムーズに弾けるまで反復練習、もしくはリズムをつけて反復練習で慣らしましょう。, メロディーラインの親指に重心をかけつつ、親指と対になる指は軽く置く程度で鍵盤からあまり離れないように弾きます。, 手首を軸にして左右にシーソーするイメージです。親指側の方がだいぶ重いシーソーです。このときは十分に脱力してください。, アルベルティバスとは、単音の例えばドソミソような音形を高速で繰り返す伴奏のことです。, うまくビート感を醸し出すためには強弱の差をつけ、親指は置くだけのようなイメージで弾きます。 例えば、ドソミソを強・弱・中強・弱と差をつけて弾き、ドとミという変化する音を強調させるとビート感が出ます。, 1小節ごとに和音で弾くこともおすすめです。 和声の移り変わりを知ることで演奏の際に強調すべき音(変化する音)が自ずと解るようになります。, また、アルベルティバスは頭で理解しながら弾くというよりも、反復練習などで体に覚えこませて弾く方が失敗しにくいです。, はじめは弾きにくい部分です。特に手が大きくない方ならなおさらです。 トリル部分のオクターブは慣れるまで上の音だけを弾いてトリルがスムーズになったら下の音を追加する、という練習方法で乗り切りましょう。, この親指くぐりをスムーズに弾くにはハノンの32~36番が良く効きます。 ただし、このハノンは無理すると手を痛めたりしますのでゆっくりとしたテンポで慣らしていってくださいね。, 肩をどすんと落とし、腕はダラーンと脱力状態で左手はオクターブの位置に置きます。 手首を軸にしてシーソーのように左右に半回転運動を繰り返します。, ここでもアルベルティバスと同様に親指はあまり鍵盤から離さず、控えめに置くように弾きます。 親指を押さえたままで小指のみ打鍵する練習も効果的ですよ。, 2音、3音、4音ずつに分解して、素早く弾く反復練習、もしくはリズムをつけて反復練習することで正確に音を刻むことができます。, よく見るとオクターブ違いで同じ音形を分散しているだけです。左右で構成音も同じ。左右の違いは始まりの音だけです。, ここは右手でさんざん弾いてきたアルペジオを両手で弾くという初めての試みです。曲のラストなので華々しく響かせて締めくくりたいですね!, 両手ではじめは4音ずつ、分解して合わせていきます。慣れてきたら8音ずつ、一小節ずつ、と長くしていき、最終的に通しで弾けるように持っていきましょう。, この曲は難易度的には決して易しくはありませんが、よくよく全体を観察すると、結構同じテクニックの繰り返しばかりということに気づけたのではないでしょうか。, アルベルティバスやトレモロなども、基本形を指に覚えこませるぐらいじっくりと練習すればそれほどハードルは高いものではなくなると思います。, ぜひともこの第三楽章をマスターし、ピアノソナタ「月光」を第一楽章から通しで演奏できるようになってくださいね!. Mov) LIVE, Beethoven "Moonlight" Sonata, III "Presto Agitato" Valentina Lisitsa, Yuja Wang plays the Flight of the Bumble-Bee (Vol du Bourdon), ベートーヴェン作曲ピアノソナタ第21番ハ長調作品53の「ワルトシュタイン」とはこの作品が献呈された人の名前です。第3楽章にはオクターヴグリッサンドがあり、またこの曲の冒頭は低音和音連打で、当時のピアノ制作技術の発展が見受けられます。2種類のタッチを説明しています。, 定番のエリーゼのためにや、さらばピアノよ、トルコ行進曲の原曲を聴いたことはありますか?ピアノソナタでは月光や悲愴、熱情がオススメで、宇野昌磨選手も演技した「月光」が今のトレンドでしょう。失われた小銭への怒りという脳筋のような作品もありますので是非ご覧ください。, どうも、ピアノ部部長、音大生のこうきです。さて、今回はピアニストでも嫌がる超激難曲を9曲集めてみました。えぇと、今回は明らかにやばい曲(アルカン、シフラ、アムラン)とかはとりあえず抜いて、演奏頻度はそこそこあるけど実は超難しい曲を集めました。, どうも、音大生のこうきです。今回は小学校低学年向けの発表会の作品を20曲選んでみました。少し難しいんじゃないか?とお思いでしょう。しかし、子供は弾けてしまうのです。テストなどにも出してみてくださいね。ショパン:ワルツ/ドビュッシー:小さな黒人, ショパン作曲:練習曲Op.10-1の演奏法やリストの秘話、そして参考になる音源並びに動画を紹介しています。練習曲Op.10-1は手が小さくても弾ける?どうしたら弾けるようになるの?とのお悩みにしっかり回答しております。これであなたもショパンエチュードデビュー?, どうも、音大生のこうきです。今回は大人気シリーズ「低学年にオススメの発表会の作品10曲」をお届けいたします。有名でありかつ弾きやすい作品を選出しました。オススメの発表会の曲はベートーベンやドビュッシー、ギロックの作品です。, シフラ編曲を列挙しました。ブラームス:ハンガリー舞曲第5番、リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行、ヨハン・シュトラウス2世:トリッチ・トラッチ・ポルカ、ハチャトゥリアン:剣の舞、マルク・アンドレ・アムラン:自動演奏のためのサーカス・ギャロップ. ベートーベンのピアノソナタは作曲時に所持していたピアノの音域の広さを最大限に引き出そうとした傾向があります。 )で再現される[13]。3連符の動きが約2オクターブの音域を行きつ戻りつする中、低音部で譜例2のリズムが繰り返されるコーダを経て、最弱音で楽章を閉じる。アタッカの指示があり、休みを置かずにただちに次の楽章に移る[13][14][注 3]。, 複合三部形式。スケルツォもしくはメヌエットに相当する楽章であるが、いずれであるとも明記されていない[13]。暗い両端楽章の間にあって効果的に両者を繋ぐ役割を果たしており、フランツ・リストはこの楽章を「2つの深淵の間の一輪の花」に例えた[3][12][13]。レガートとスタッカートが対比される譜例4により開始される[注 4]。, 譜例4が変奏され、なだらかな中間楽節が出ると譜例4が回帰して主部を結び、中間以降が繰り返される。トリオは二部形式で前後半が各々反復される[13]。前半はアクセントが強調されて重々しく奏される(譜例5)。, 後半はピアニッシモで始まった後に再びアクセントが強調されるが、最後は穏やかに結ばれる。反復後にアレグレット・ダ・カーポで主部に戻る。, ソナタ形式[13]。ピアノソナタ第14番としては、第3楽章のみソナタ形式となっている。堅牢な構築の上に激情がほとばしり、類稀なピアノ音楽となった[1][13]。急速に上昇するアルペッジョからなる譜例6の第1主題は、第1楽章の3連符の動機を急速に展開させたものである[4]。頂点のスフォルツァンドでダンパーが解放される[14]。, 第2主題には、短調のソナタ形式としては珍しく、属調の嬰ト短調で現れ、第1主題と対照的に流麗な旋律である(譜例7)。, 第2主題が変奏して繰り返された後、経過句の部分にナポリの6の和音が結構長く使われ、続いて譜例8が出されて緊張感が高まる。, 高まった緊張がコデッタでしばし和らぎ、提示部の繰り返しとなる。展開部はまず第1主題に始まって、まもなく嬰ヘ短調による第2主題へと接続される。主題は低音部に移され、徐々に勢いを落としてピアニッシモに落ち着く。途中で、一瞬ト長調に転調するが、すぐに嬰ヘ短調を呼び戻し、嬰ハ短調の属和音まで突進する。

ノンレガート気味に滞りなくクリアに弾くところです。 そのためには、音同士が決してくっつかないように、打鍵後すぐに次の音に重心が移るよう指を良く動かす必要があります。 片道2時間かけて音大へ通う男子

q 月光第三楽章をひけるまでの年月. 三連符が続きますがこれはあくまで伴奏部分なのでメロディーを響かせるようにし、三連符のほうは静かに弾くようにしましょう。荘厳な雰囲気になるようにしたいですね。, 第2楽章は第1楽章とはうってかわって、明るくはねるような旋律が特徴の曲です。スタッカートとレガートの部分の繰り返しが少々弾きづらいかもしれませんが、慣れてリズムをつかんでくると弾けるようになってきます。シンコペーションが特徴でもありますが、このリズムに早めに慣れることも必要ですね。 今回、ご紹介する月光はウィーン・ワルター製のピアノを使っていた時期です。 110 (2. ワルツなどと並んで有名なショパンの「ポロネーズ」。ポロネーズとはいったいどんな意味があるのでしょうか。また、ショパンのポロ... ショパンのノクターンはロマンティックで美しいメロディーの曲が多く、映画やテレビでもよく使われていますね。ここではノクターン... ピアノの詩人と名高いショパン。ショパンの「雨だれの前奏曲」は美しいメロディでとても人気の曲です。今回は雨だれの前奏曲の難易... ピアノやクラシックに触れていれば必ず通るショパンの曲。ショパンは名曲と言われる曲をたくさん世に送り出した偉大なピアニスト、... 「幻想即興曲」はショパンのピアノ曲の中でもとても人気があり、多くの人に知られている名曲です。幻想即興曲が弾ければカッコいい... 「バロック音楽」とは一体いつの時代の音楽のことをいうのか、また、音楽的な特徴はあるのでしょうか?こちらではバロック音楽につ... ピアノ曲でよく耳にするソナタ。ソナタの楽章の中ではソナタ形式という展開で作られている場合があります。今回はソナタ形式とはど... ロマン派を代表する偉大なピアニスト、ショパン。彼は多くの名言ともいえるべき心にささる言葉を残しています。こちらではショパン... ラヴェルの『クープランの墓』はラヴェルが亡き戦友に捧げた曲、とも言われています。『クープランの墓』の作曲の背景には一体なに... 「ピアノの詩人」と言われているショパンは、39年という短い生涯の中で200曲以上ものピアノ曲を遺しました。クラシック音楽に... アルトゥール・ルービンシュタインというピアニストを知っていますか?ショパンの演奏などを得意とした20世紀の巨匠のひとり、ル... クラシック音楽は聴かれますか?難しいのでは?と思っている方に耳なじみのあるクラシック音楽を12曲おすすめします。どの曲もC... クラシック音楽とよく聴きますが、どんな意味や定義があるのでしょうか?ポップスとどう違うのでしょうか?クラシック音楽とはどん... クラシックコンサートに行ったことがありますか?クラシックコンサートの初心者はコンサートホールの雰囲気やどんな服装で行ったら... クラシックコンサートってなんだか堅苦しいイメージがある、聞き方マナーが厳しいのではと思う方は多いかもしれません。