30年以上にわたってSIGMAの製品開発に関わってきた立場から、製品開発の歴史やその魅力を、時代や市場の背景、今だから言える失敗談(笑)なども交えてお伝えできればと思っています。 第一話|60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports を語る, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sportsの使用風景を収めた映像。フランスの写真家、 Olivier Anrigoがグラン・コッス自然公園で撮影する様子をどうぞご覧ください。, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports を使用したファーストインプレッションをつづるギャラリー, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports の公式作例集です。, ”Life with photography, Scenes with SIGMA.”をテーマに、SIGMAワールドをお伝えするウェブマガジンです。, シグマの唯一の生産拠点・会津工場。清廉な空気と水に恵まれた風土で生み出される製品と、クラフツマンシップをご覧下さい。, 厳しくも豊かな会津の風土。実直で粘り強い職人の技術。会津工場に息づくクラフツマンシップを映像化した「SIGMA Aizu, Japan」続編。, 「品質寿命」をつかさどる基点、会津工場・カスタマーサービス部門の一日をドキュメンタリーにしました。, 【CANON】SIGMA(シグマ) 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports 実写レビュー vol.1 | フォトヨドバシ, 【CANON】SIGMA(シグマ) 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports 実写レビュー vol.2 | フォトヨドバシ, マップカメラ | KASYAPA | 507:無敵の望遠域 『SIGMA Sports 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM』| SIGMA, ビックカメラ.com | SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports, シグマ 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports を使ってみました / 奈良 橿原 藤原宮跡のコスモス畑 - お写ん歩, SIGMA (シグマ) 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports レビュー | フジヤカメラのブログ.

2000年の「PHOTO Expo」(現在の「CP+」の前身)で、SIGMAはAPO 50-500mm F4-6.3 EX RF HSMを発表した。500mmクラスの超望遠ズームとしては史上初の10倍ズーム。SIGMAが135-400mmと170-500mmで自ら作り上げた超望遠ズーム市場を拡げる1本であり、またさまざまなスポーツシーンを1本でこなせる … 革新の超望遠10倍ズームが誕生するまで . SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports. 性能もこのクラスの超望遠ズームレンズではトップの性能を誇り、様々な被写体に瞬時に対応することができます。. 「sigma 60-600mm f4.5-6.3 dg os hsm」を使ったとっても参考になる作例サイト、投稿サイト、ブログのカテゴリなどへのリンク集です。 シグマ インプレッション | 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports | プロダクト | レンズ | SIGMA GLOBAL VISION 初回となる今回は、Photokina 2018で発表した新製品、60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sportsのバックストーリーから始めたいと思います。, 2000年の「PHOTO Expo」(現在の「CP+」の前身)で、SIGMAはAPO 50-500mm F4-6.3 EX RF HSMを発表した。500mmクラスの超望遠ズームとしては史上初の10倍ズーム。SIGMAが135-400mmと170-500mmで自ら作り上げた超望遠ズーム市場を拡げる1本であり、またさまざまなスポーツシーンを1本でこなせる夢のレンズの登場でもあった。, ではなぜ、SIGMAだけが超望遠域をカバーする10倍ズームの開発に成功できたのだろうか。これにはSIGMAの生産体制のアドバンテージが大きく寄与している。当時すでにSIGMAには400~500mmクラスの超望遠ズームを大量生産できるノウハウが十分にあった。特に大口径の特殊低分散ガラスを精度よく研磨できる技術を確立していたことが大きいといえる。どんなに良いレンズの企画も、生産できなければ絵に描いた餅である。, 半面、光学設計は苦戦した。従来の超望遠ズームのレンズ構成をそのまま応用できなかったため、代わりに一般的な高倍率ズーム(28-200mmクラス)のレンズ構成をベースに設計を進めることになったのだが、メカ構造の制約に苦しめられ続けた。最終的には、10cm近く前玉が繰り出すことを許容できるメカ構造が完成したこと、最短撮影距離を焦点距離ごとに変える(=つまりバリフォーカルにする)ことでどうにか実現させることができた。, そもそも50mmと500mmの最短撮影距離を同じにすること自体に無理があったともいえる。APO 50-500mm F4-6.3 EX RF HSMでは、最短撮影距離を50mm側で1m、500mm側は3mにすることによってフォーカスカムの設計に自由度を与えるとともに、50mm域での使い勝手の良さを確保できた。その代償として、近距離付近でズームすると当然ピント位置は変わってしまうのだが、これについてはオートフォーカスの進化に期待した。, この10倍ズーム、500mm側の性能の高さもあってユーザーから大きな反響を得た。サッカーやラグビーのように広いフィールドで行うスポーツでは、遠距離から近距離までシームレスで撮れるのは大きな強みとなる。航空ショーなら、機体も編隊も自在に撮ることができる。まさに夢の超望遠だったのである。, やがてこの50-500mmはコーティングが変更されてDGシリーズに加わり、2010年には手ブレ補正OS機構搭載の新型にモデルチェンジ。SIGMAの定番商品となっていった。, 2013年以降、超望遠ズームのテレ端は500mmから600mmへとシフトしてきた。SIGMAも2014年のPhotokinaで150-600mm F5-6.3 DG OS HSM|Sports と150-600mm F5-6.3 DG OS HSM F5-6.3|Contemporaryの2本を発表。さらに2017年には100-400mm F5-6.3 DG OS HSM| Contemporary を発表し、超望遠ズームのラインナップを拡げてきた。, そして今年、2018年。満を持してPhotokina 2018でAPO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMの後継機種である60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sportsを発表した。, しかし、この600mmの10倍ズーム開発は容易ではなかった。特に問題となったのは重量だ。光学設計・製造という点では、過去機種からのノウハウの蓄積もあって大きな課題はなかったが、600mmに対応したレンズ、特に前玉の重さと、10倍ズームならではの複雑な金属カムによって、かなりの重量になることが設計段階でわかっていたからだ。メカ設計者から提示された重量は3.3~3.5kg。500mm F4に匹敵する重さだ。この60-600mm F4.5-6.3では、まず軽量化に注力することになった。, しかし、軽量化のために光学性能を下げるなどはあり得ない。10倍ズームであっても150-600mmと同等の性能を発揮してこそ、フィールドで活用されうるのだから。まずは、機構部品に新素材を積極的に採用した軽量化策が提案された。強度が重要なマウントや三脚座近傍にはマグネシウムを、ズームリングやマニュアルリングなどユーザーが実際に握る部分にはCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)を採用。そして精密さが求められるカム部品の一部を金属からTSCに代えることで、大幅な軽量化に成功。この「マルチマテリアル構造」によって、最終的には総重量2.7kgと最大約20%も軽量化できた。特にフードを含めレンズ先端側が軽くなったことで、撮影時の体感重量は実際以上に軽減できたと自負している。, 60-600mmF4.5-6.3DG OS HSM | Sportsにはこの他、Sportsラインにふさわしい特徴や機能が満載されている。加えて、長年の超望遠ズーム開発で培った高い光学性能、充実のアクセサリーなどここでは語り切れない魅力がまだまだ多く残されている。私の語りから少しでも興味を持っていただけたなら、是非60-600mmF4.5-6.3DG OS HSM | Sportsを店頭でお手にとっていただきたい。, 1987年入社。光学、メカともに開発の現場を歴任し、他社との協業も数多く担当。2013年より現職。, SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports, SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary, SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary, 理想を胸に、革新性と可能性に満ちたものづくりを追求するSIGMAのアイデンティティ, 「最高のものづくり」を支えるSIGMA唯一の生産拠点・会津工場の人々をめぐるストーリー。, こんなところにSIGMA、あんな人もSIGMA ―思いがけない場面で、いろんな人が。SIGMAの製品や企業活動が結ぶ新しい出会い、多様なフィールドを紹介。, 「SIGMA」ご愛用者の多様な写真と創作スタイルをご紹介するとっておきのフォトファイル, SIGMA 代表取締役社長・山木和人が大切にしてきたこと、日々考えていることを綴るコラム。, 便利堂ディレクター・河内タカさんによる世界の写真家、注目すべき写真集・写真展の紹介・解説コラム。, 「写真の読み解き方」をめぐる論考コラム。vol.9からは写真研究者・小林美香さんによる解題の連載。, 「撮ることは生きること」。SEIN Online初登場、青年失業家・田中泰延さんによる新連載フォトエッセイ。, 新たな地平を開き、理想を追求し続ける。SIGMAと哲学を同じくする様々な分野の「求道者」へのインタビュー, 唯一の生産拠点・会津工場で全製品を一貫生産するSIGMA の「ものづくり」の精華ともいえるエレメント, いつの時代も最良の撮影機材を追求してきたSIGMA のターニングポイントとなった製品・技術などを紹介, Steve Wadden | フォトジャーナリスト・エディトリアルフォトグラファー, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports, 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM F5-6.3|Contemporary.