そしてこれらの道が網の目のように織り込まれる姿から、「Woven(織られた)City(街)」と名付けている。織機メーカーからスタートしたトヨタらしい趣深い名前だ。, スピードが速い車両専用の道で活躍するのは、連載第1回でも登場した「電動化」「コネクティッド」「自動運転技術」を実現した車両「e-Palette」だ。



Woven City ラスベガスで開催されたCES2020で、トヨタが『Woven City(ウーブン・シティ)』なる街をゼロから作り上げる一大プロジェクトを発表した。 豊田章男社長は「Woven City」と名付けたコネクテッドシティー(あらゆるものがネットでつながり、データ化され制御された未来実証都市)を静岡県裾野市につくるというプロジェクトを明らかにした。 建設予定地は、2020年末に閉鎖予定のトヨタ自動車東日本・東富士工場跡地。広さにして … Copyright ©2018Impress Corporation. All rights reserved. コネクティッド・シティ「Woven City」などの新領域を「ウーブン・アルファ」に .

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TRI-AD(トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント)は7月28日、2021年1月に持株会社の「ウーブン・プラネット・ホールディングス」と、事業会社の「ウーブン・コア」「ウーブン・アルファ」の新体制へ移行すると発表した。。, TRI-ADは自動運転技術の実用化に向けたソフトウェアを提供するため、トヨタ自動車、デンソー、アイシンの共同出資により2018年3月に設立。, 新体制では、ウーブン・プラネット・ホールディングスはグループ全体に対する戦略的意思決定、パートナーとの協業拡大、新事業機会の創出や事業会社に対するシェアドサービスの提供を行なう。, ウーブン・コアはトヨタグループの自動運転技術の開発を引き続き担い、自動運転技術の開発、実装、市場導入・普及を通じてさらなる価値の提供をめざす。, ウーブン・アルファは、コネクティッド・シティの「Woven City」、プログラム可能なクルマづくりに向けたオープンプラットフォームの「Arene」、高精度地図を作成、共有するオープンソフトウェアプラットフォーム「Automated Mapping Platform」など、既存のトヨタ自動車の事業領域を超えた新領域に対する事業拡大の機会を探索し、革新的なプロジェクトを立ち上げて推進する。, TRI-AD CEOのジェームス・カフナー氏は「トヨタの豊田章男社長が2年前に発表したモビリティカンパニーへの変革のためには、トヨタが持つハードウェアの強みに加えて優れたソフトウェアが必要です。TRI-ADは2018年3月、トヨタ、デンソー、アイシンの共同出資により設立され、トヨタのソフトウェア開発力を結集・強化し、自動運転および高度安全支援の技術開発を進めてきました。この2年間で素晴らしい仲間に恵まれ、戦略的パートナーシップを結び、トヨタグループの力強い支援を受け、大きな成果をあげてきました。これにより、最先端のソフトウェア開発力のさらなる強化を実現しました」とこれまでの実績を報告。, 新たな3会社の代表取締役はカフナー氏が務め、カフナー氏は「TRI-ADは次のステージに進み、比類のない成長、スピード、品質を達成することが未来へ繋がると考えています。新体制の下に私たちの力を合わせ、人、テクノロジー、インフラストラクチャー、経営に必要な要素を備えることにより、ビジョンである『Mobility to Love, Safety to Live』を実現できると確信しています。私たちは全てのステークホルダーおよびパートナーの皆さまと切磋琢磨しながら、多くの新しい価値、テクノロジー、製品を迅速に生み出し、トヨタが強みとする規模の力を活用して未来のモビリティを動かすソフトウェアおよびサービスを実現します」との意気込みを述べている。, また、TRI-ADの会社組織変更に向けて、トヨタ自動車 代表取締役社長の豊田章男氏がコメントを発表。以下はコメント全文となる。, 「もっと幸せな未来の社会を実現していくための実証実験都市“Woven City”」を年初に発表しました。今回、TRI-ADは新たな3社に生まれ変わり、3社すべてに「Woven」という名前がつけられます。, 「Woven」は日本語で「織り込まれた」という意味です。新しい町につくられる“編み込まれたように交差する道”から想起した意味もありますが、この言葉にはもう一つ大きな想いが込められています。, われわれ、トヨタ自動車のルーツは織物を編む自動織機の発明にありました。トヨタ自動車をつくった“創業者豊田喜一郎”の父である豊田佐吉の発明です。佐吉は苦労する母親の姿を見て、「母を楽にさせたい」と想い自動織機を発明しました。, そして、その息子の喜一郎は「国産車で日本を豊かにしたい」という一心でクルマをつくりました。われわれのルーツには「誰かを喜ばせたい」「誰かに幸せになって欲しい」という想いがあります。, 未来に向けた実証実験都市に“Woven”と名付けたのも、そうした「他の誰かのために」という想いを、未来をつくっていくこれからも忘れずにいたいと考えたからです。, そんな“トヨタが描く未来”を実現する役割を担って、2年前にスタートしたのがTRI-ADでした。そのTRI-ADが、今回、“Woven”の名を冠して、「他の誰かの幸せのために」という思いをさらに強めて、新たなスタートを切ります。, “Planet”は“City”を遥かに超えた規模の“惑星”という意味を持ちます。ホールディング会社「Woven Planet Holdings」は、今までよりも、もっと大きな視点で“未来の幸せ”を考えていきます。, 「Woven CORE」は、そのコアとなる自動運転など、新たなモビリティに必要な技術の実現を担っていきます。, “Alpha”には“未知”や“計り知れない”といった意味があると思います。「Woven Alpha」は、Woven City など、もっと先の未来を実現するための研究開発を担っていきます。, TRI-ADは“Woven”の名の下に、人々がもっと幸せになれる未来の実現に向けて、さらにアクセルを踏み込める体制に生まれ変わっていきます。, Woven Planet、Woven CORE、Woven Alpha、あえてトヨタの名前を外して立ち上がる3社です。, しかし、トヨタが本当に大切に紡いできた「誰かの幸せのために」という想いを“Woven”という言葉に載せて引き継ぎ、新たにトヨタの未来を切り拓いていくための会社です。, トヨタのAI開発会社 TRI-AD、「“トヨタ生産方式”のソフトウェア開発を実現する」とジェームス・カフナーCEO, TRI-AD、マクサー・テクノロジーズ、NTTデータの3社が衛星画像を用いた自動運転車用高精度地図の生成で提携. この「つながる」対象をクルマだけでなく人の暮らしにかかわるあらゆるものへ広げていくことで、カーライフも含めた「ライフ」をより豊かにしていくための技術を計画し、試し、カイゼンする。その実践的な街づくりを2021年から開始する。, まずはトヨタの従業員やプロジェクト関係者など2000名ほどが住まい、人の暮らしのなかで、CASE(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)、MaaS(Mobility as a Service)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、AI(人工知能)技術などを導入・検証していく。, 豊田章男社長は、「バーチャルとリアルの世界の両方でAIなどの将来技術を実証することで、街に住む人々、建物、クルマなど、モノとサービスが情報でつながることによるポテンシャルを最大化できると考えています。このプロジェクトでは、将来の暮らしをよりよくしたいと考えている方、このユニークな機会を研究に活用したい方、もっといい暮らしとMobility for Allを私たちと一緒に追求していきたい方すべての参画を歓迎します」と語るように、さまざまな企業や研究者と連携していく考えだ。, 都市設計はデンマーク出身の建築家でBIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)の創業者である、ビャルケ・インゲルス氏が担当。